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第二十七回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十七回 火魅子伝SS戦略会議



 眠いよ~。なんで土曜日なのにこんなの書いてるんだろ。
「仕事だからですね」
 いつ仕事にしたよ。金になんない趣味だよ趣味。まぁ、いいんですけど。
「そもそも眠くなる時間帯では無い気がしますけど」
 ふわぁ~あ。ともかく今日もweb拍手のお返事を……


 一件目二件目。

0:11 新説の九峪が弱くなってヒロインが減ると、作品の売りが……。その分内容が濃くなったり他の売りが追加され
0:11 れば問題ないのでしょうけど、どうなのでしょうか?
 といただきました。
 アウチッ!
「正鵠を射るって感じですね」
 まぁね。そうなんだけどね。九峪が弱くなるって言っても別に極端に弱くなるワケじゃないですよ? 基本的に敵は倒しますし。
「ヒロインが減る件に関しては?」
 う~ん、そこなんだよなぁ。今対策を考え中です。なんて言うとまた時間稼ぎかと突っ込まれそうだなぁ。まぁその通りですが。
「で、その分内容は濃くなるんですか?」
 どうだろう。少なくともあのノリを再現するのは難しいなぁとは思ってるけど、内容的には……支離滅裂な方が面白いのかどうなのか。
「本人もよく分かってないようですね。コメントありがとうございました」

 三件目。

14:15 遅ればせながら内定おめでとうございますw
 といただきました。
 ありがとうごぜーます。
「本当わざわざすみません」
 なんでお前はうちの子が……って感じのノリで言うかな。
「手のかかる子供みたいなものでしょう? 作者さんて」
 ものすごい心外な事を言ってのけるな。
「コメントありがとうございました」

 四件目。

17:03 もう第三部まで九峪は出てこないと思っていたので驚きました。流石主人公、最後の締めを持って行ったなぁ。
 といただきました。
「編年紀のお話ですね。そう言えば九峪君が出てきたみたいで」
 まぁね。ほら、一応主人公だって噂だから。まぁ、編年紀の主人公はあくまで委員長だけどさぁ。
「第三部からは大活躍?」
 まだ書いてないから。まぁ、活躍は……するといえばするのかなぁ。
「では期待しましょう。コメントありがとうございました」

 五件目六件目。

18:46 今日OLSシリーズよみはじめたんですが、その最中にファイルが消えたようです>サーバから
18:47 YAHOOの準備中ですエラーになってしまいました><;;
 といただきました。
 え~と、これに関しましては小説ページの頭の注意書きを読んで頂きたい。クリックしただけだと落とせないので。もしかしたらブラウザやセキュリティの関係でどっちみち落とせないとかあるかも知れませんが、その時は断頭台にも掲示板を設置したので言ってくれれば何とか直したいと思います。
「右クリックで対象をファイルに保存、が合い言葉ですね」
 直すのめんどうだなぁ。
「頑張ってやって下さい」
 はい……。コメントありがとうございました。

「他にも叩いてくれた皆様、本当にありがとうございました」


 う~、眠い。
「そればっかりですね。睡眠不足なんですか?」
 いや、十時間くらい寝たからむしろ寝過ぎかなぁ。寝過ぎで眠い。
「……それもどうかと」
 だから会議は……
「盛衰記外伝はどうなりましたか?」

 ……書いてない。
「作者さん?」
 なんでそんな便所までツラかせやみたいな顔してるんですか?
「別に校舎裏でも構いませんけど?」
 暴力は反対だって。ともかくもうひと眠りしてから考えます。ぐー。


「あ、寝ちゃった。しょうがいないので本日はこの辺で。ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ」
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【2006/07/29 17:24】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第二十六回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十六回 火魅子伝SS戦略会議



 やることなすこと全て上手くいかない。ああ、やってられるかコンチクショ~!
「やさぐれてますね。早々世の中上手くいかないんですよ。もしくは作者さんの思慮が浅いかどっちかですけど」
 ……うむ、口が減らんな君も。
「誰のせいでこうなったと思ってるんです!」
 作者のせいだとでも言いたげだな。
「その通りじゃないですか! もっとおしとやかで大人な女性だったのに」
 それは多分お前の錯覚だ。記憶を勝手に書き換えるなアホ。
 では、web拍手のお返事を。

 一件目。

0:54 多分。に期待
 といただきました。
「ほらほらほらほらほらほら、期待されてますよ。私の活躍を」
 ……まぁ、ねぇ。でも、ほら。
「何ですか?」
 何を書けばいいもんかなぁと。試しに書いてみたんですけどどうもねぇ。
「え、書いたんですか? じゃ、出しましょう」
 まだ完成してないし、そのままボツかもなぁ。色々考えてみるけど。
「では期待しておきます。コメントありがとうございました」

 二件目。

9:18 出雲盛衰記@現代滅茶苦茶読みたいです
 といただきました。
 ま、また来た。そんなに読みたいのかなぁ。
「読みたいんですよ、きっと。主に私を」
 そうかなぁ、それは疑問だなぁ。
「で、書いてるそうなので暫く待ってみて下さいね」
 まぁ、ぶっちゃけつまらないのしかできあがらなかったらお蔵入りですけどね(笑
「笑いごとじゃな~い! 意地でも面白いもの書きなさい」
 はいはい、せいぜい頑張ります。
「コメントありがとうございました」

 他にも叩いて頂いた皆様ありがとうございました。


 で、会議だが……
「はい、何でしょう?」
 いや、特にネタはないな。平日はそもそもあんまり書かないし。二次は。
「何でですか?」
 いや、別に意味はないけど。まぁ、さっきまで深川の奴をちょろっと書いてたんだけどね。
「書いてるんじゃないですか」
 まぁ、暇だったし。これも暇潰しなんだけどさ。
「まぁ、つぶせるだけ暇があるっていいことですね」
 いいやら悪いやらだが。

「で、深川のと言うと、『十章くらい書いちゃうもんね~』とかノリノリで言っていた奴ですよね」
 ああ、まぁ。
「勢いで言ったのはいいけど、いざ書いてみたらそんなに書けないって話ですか?」
 ……お前はエスパーか。
「いえ、たいていの人はこの流れなら分かると思いますけど」

 まぁ、正直逆なんですけどね。
「逆?」
 十章でまとまりそうにない……。普通に長編になりそうで戦々恐々と……。ああ、はじめちまっていいのかこれ……。
「……長編はもう増やさないと。そもそも新説は……」
 代わりに連載しちまうかなぁ。
「なんか戯言言ってますね。両方連載すればいいでしょう。ああ、幻聴記と編年紀もあわせて四つ同時に」
 死ぬわ! 編年紀はやるけど他はどうなるかなぁ。う~ん、謎だ。
「なんかそんな事言ってるので、皆さんこの駄目作者に苦情を!」
 本当に来たらどうしてくれる! わしゃ知らん! 知らんからな!


 では本日はこれまでヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ
「ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ」

【2006/07/28 17:48】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
アトガキ 編年紀【裏】十七章
 アトガキ



 と、言うことで編年紀裏、十七章追加。で、第二部もこれにて終了。第三部、第四部と残ってるワケですが……。ま、まぁ、なんとか終わらせよう。最近書いてなかったし頑張るか、はぁ。

 で、まぁ、第二部裏なんて十七夜救出以外なにもやってないわけですが、第三部からは今度こそ裏が無くなる……っぽいです。またやるかも知れないけど、表に十七夜も絡むので無くなるかなぁと思います。やるとすれば十七夜がメインでは無くなることは確かですね。考え中……。

 で、いつもどおり一言次回予告。


「亜衣さん、朔夜見ませんでした?」

 どうでもいい次回予告だなぁ。ま、そんな感じです。



 ではweb拍手の紹介でも……。
 一件目。

1:17 姫ちゃんが切れるあたりで笑いの限界突破、相変らず面白いですわん
 といただきました。
 わ、笑われてる。
「やっぱりコントにしかなってないんですね~」
 ってしゃしゃり出てくるな! 今日は会議ではない!
「硬いですね。いいじゃないですか」
 良くない。お前が来ると話が延びる。
「でも、今日はここにいなくちゃならないんです」
 何故に?
「それは次のコメントで。コメントありがとうございました!」

 二件目。

19:45 本当の冗談なのかぁ、残念。小ネタ短編でもいいので見てみたいなあとか(w
 と頂きました。
「ほらほらほ~ら! 私の外伝書いて書いて書いて!」
 喧しい! 耳元で喚くな。今日はなぜか頭が痛いんだから。
「何故かって?」
 分からん。なんか角でも生えてきそうな痛みだ。
「やばいんじゃ? ってそんな事より書きましょうよ、出雲外伝」
 ……どうしよっかなぁ。
「お、少し乗り気ですか?」
 う~ん、考えておこう。
 コメントありがとうございました。

 三件目。

21:45 前にも書きましたが深川の小説読んでみたいです
 と頂きました。
 ……ああ、どうしよう。いらないこと口ばしっちまったもんだ。
「こっちも書けばいいじゃないですか」
 まぁ、深川はねぇ。書こうかなぁ。でもなぁ。
「煮え切らないですねぇ。男ならもっとしゃきっと答えて下さいよ」
 だから作者に男らしさを期待するなっつーに。前向きに検討すると言うことで、ここは逃げておこう。
「……私の話が先ですよ?」
 それは知らん。コメントありがとうございました。

「じゃ、会議を……」
 馬鹿かお前は! 今日はアトガキだ! 貴様の出番など本来無い!
「そんな細かいこと……」
 細かくない! 兎に角今日は終わりだ!

 では本日はこれまで。ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ
「あ、本当に終わらせた。ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバ~イ」

【2006/07/27 14:28】 | アトガキ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第二十五回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十五回 火魅子伝SS戦略会議



 信じるものは死滅しろ。
「冒頭から何を……」
 意味はない。
「じゃあ、言わないで下さい。最近物騒なんですから」
 そうだな~。何かと物騒な世の中ですな~。ミサイル飛んできたり打ち合ってみたり。そう言えばまたガソリンの値段上がるらしいよ、来月から。すでにレギュラーが在りし日のハイオク並の値段だというのに、更に上がるってもう、泣くぞ!
「本当に高いですよね~。まぁ、私車に乗りませんから関係ないですけど」
 くたばってしまえ。
「作者さんは良く車に乗るんですか?」
 まぁね。週に350キロくらいかなぁ。燃費がいい車だからまだいいけどさぁ。それにしたって……
「はいはい。web拍手のご紹介に参りましょう」
 姫ちゃん無視しないで……。

「昨日のまずは一件目」

1:49 18:48 出雲盛衰記 完結を見て。←全部見てからの感想です。とく幻聴記のファンです、ハイ。
 といただきました。
 ……。
「……なに黙ってるんですか作者さん。謝っておいた方がいいですって。善良な読者を傷つけたんですよ、きっと」
 ……すまなんだぁ~(涙
「すみません。私からよく言っておきますので。で、幻聴記のファンだそうで」
 ああ、それはまたなんとも……。
「続きは?」
 え~と、コメントありが「まていっ!」
 なんだよ姫ちゃん。
「幻聴記の、続きは?」
 書きますよ、書けばいいんでしょ書けば。けっ。
「開き直らないそこ!」
 でも、いいのかなぁ。既に大分脱線してるけど、続き書くと原作からものすごいずれるんだけど。
「幻聴記は原作遵守じゃなかったかしら?」
 ……まぁ、あれだ。書いててつまらんから……
「面白く原作に沿ったものかけないんですか?」
 無理。コメントありがとうございました。

 二件目三件目四件目。

4:02 なるほどとどのつまりは時間稼ぎですな?w 
4:02 正統派は確かにもう飽き飽きですがプロット作成中にそこまで思い当たらないあたりまだまだ甘いどすえ
4:03 真の思考者は一つの物事から十以上の結果を思い浮かべるものだそうだ。
 と頂きました。

「時間稼ぎなんですか?」
 失敬な。ちゃんと書いたっつーの。
「プロット作成中に思い当たらないのは甘いって」
 思い当たってはいたけど、その後の斜め上の展開に持っていくためには始めはそうである必要があったんだよぉ~。

「一つの物事から十以上の結果を思い浮かべるって、作者さんは?」
 五、六通りは考えますけどね~。それ以上は無理。けっ、所詮凡人ですよ。
「やさぐれないで。まぁ、高が十通り程度で満足していては駄目ですけどね。私なら優に百や二百は……」
 それだけ考えて肝心なことをはずす辺りがお前の凄いところだな。やっぱりボケ老人だ。
「だから、私はまだピチピチのギャルですってば」
 その表現が既にお前が化石と証明しておるわ! 見苦しいぞ死語使い!

 コメントありがとうございました。

 五件目。

6:48 九峪が熊殺しの小学生だった話はどこへ行ってしまったんでしょうか?
 と頂きました。
 え~と、新説でしたら【断頭台で枯れた華】のゴミ箱内にあります。まぁ、今度書き直そうと言っていたんですが、いつ始まる事やら。
「熊殺しですか。書き直しもその設定で行くんですか?」
 多少曖昧なところを補強しながら書こうかなぁとは思ってますが。単純な最強ハーレムものはやっぱり難しいので、九峪は弱くなるだろうし、落とす女の量も結果的には減るかなぁと。というかだな、前半分の主人公はこいつなんだ、これが。

「――ええっ! ちょ、作者さん何考え」
 ケケケケケ、いつも通りの脇役救済企画だ。おかげで少々華が無くなるんで、その辺のバランスどうしようかとっても悩んでるんだよ。
「っていうか、こんな奴書かなくていいじゃないですか。何考えてるんですかあなたは」
 う~ん、だってなぁ。作者が書かなければ深川とコイツは干される運命にあるんだよ。
「だからって……」
 まぁ、また変わるかも知れないけどね。女心と秋の空と言うし。
「作者さんはむさい野郎でしょうが。気持ち悪いのでそう言う台詞は辞めて下さい」
 はい……。
「コメントありがとうございました」


 さて、本日もノルマは終了だな。
「会議!」
 はいはい、叫ばんでも聞こえてるから。
「おや、珍しい反応ですね。今日はネタがあると言うことですか?」
 くっくっく、嘗めて貰っては困るよ姫御子君。別にここは君と漫才やるためにあるワケじゃないんだよ。
「え、そうだったんですか?!」
 し、白々しい台詞を。いいか、ここは火魅子伝SSの戦略を論ずる場だぞ! それは別に火魅子伝内でどういう戦略を披露するかとか、そんなんじゃなくて、火魅子伝SS全般の読まれるためのSS講座、ドキドキ編なのだ!

「ドキドキの意味が分かりませんけどね。しかも無駄話ばっかりで何一つ身になっていないし」
 うむ。そりゃそうだよ。そうぽんぽんうまい話が思いつくなら今頃作者は世界を裏から牛耳ってます。
「それは無理だと思うけど。まぁ、中途半端な実力すら無いことに感謝ですね。勘違いしてお縄になったら悲しみますよ」
 ……色々とムカツクが今回は保留しておいてやる。今日の話はズバリ序章!
「序章?」
 先日も話したがつまらない序章はそれだけ書くのも大変だし、読む方はもっと大変だろう? だから面白い序章の書き方なぞを論じようかと。

「なるほど。でも作者さんの今まで書いてきた序章の書き方は……、面白いですか? これ」
 言うな……。泣くぞコラ!
「逆ギレしないで下さいよ。で、作者さん的な面白い序章というのはどんなものです?」
 まぁ、ぶっちゃけると序章なんて適当でいいんだよ(爆
「てりゃっ(姫御子ちょっぷ)」

 げふぅ。み、耳から脳漿がはみ出た。何すんだこの馬鹿力!
「はぁ。少しは真面目な話だと思った私が馬鹿でした」
 バーカバーカ。
「……」

 ――暫くお待ち下さい(殴打音




 暴力反対!
「口で言って分からない子は殴ってやらないと駄目なんです。これはしつけです」
 けっ、蛮族が。
「……」

 ――暫くお待ち下さい(殴打音、切断音



 ……ごめんなちゃい。
「分かればいいんです。それで、何の話でしたっけ?」
 じょ、序章の話ですね。ええ、別に適当に書けっていうのにもそれなりの根拠はあるんですから、本当に気が短い人は困ります。
「根拠あったんですか?」
 ありますとも。もちろん面白序章が書ければそれに越したことは無いでしょう。どんな世界観だとか、こんな魅力的なキャラがいるとか、話の主題だとか、ラストの一歩手前のシーンだとか、そもそも序章にどんな役割を持たせるかという問題もありますが、それでも一つ言いたい。
「何ですか?」
 序章の分量。そうさなぁ。長くてもおそらく一万字程度の文書で、読者を引き込むなんて正直よほど上手い人じゃなくちゃ無理です。無理無理です。なので、それならばいっそのこと序章は簡潔にしておいて、なぞめいた言葉を適当に書いたりしておいて最低限惹き付けておいたら、後はさっさと本編を書けと言うことですよ。特に火魅子伝SSでは再構成の長編が山のようにありますが、その内殆どがわざわざ原作と同じキョウとのコントかその手前、日魅子を突き飛ばして~のシーンでやってます。それがマズイとは言いませんが、正直ある程度読んでる人ならまたこれか、と言って読み飛ばすでしょう。せいぜい斜め読み。
 だから正直序章は適当でも構わないとおもうのですよ。まぁ、再構成で原作に沿った始め方するならね。そうでなければ全く別な話にするしかないんじゃないかなと思わなくもないわけで。

「……ああ、魂胆が読めました。だから新説の序章がヘタレでも勘弁して下さいと言いたいんですね」
 ――!! 貴様、なぜそれを!
「本当言い訳ばかりするんだから。そんなことに会議使うんじゃありません!」
 ごちん(硬いものが直撃する音

 どくどく、ばた

「さて、作者さんが復活する前にこんな会議は閉じちゃいますね。ええと、ああ、ついでだから私もあれやってみたかったんですよね。こほん」


「次回からは私姫御子と天目がエンディングで九峪に会うまでの話【出雲盛衰記@現代】をお送りします。見てね~」













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【2006/07/26 19:20】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第二十四回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十四回 火魅子伝SS戦略会議



 ご機嫌麗しゅう皆のもの。本日も忙しい合間を縫っての会議だよ。
「どうしたんです? 暇なんじゃなかったんですか?」
 貧乏暇無しって知らないのか?
「貧乏なんですね」
 貧乏なのです。心が……
「……」
 つっこめよ! 次々と物語を紡ぎ出す作者の心の何処が貧乏だと!
「いえ、十分に貧しさが伝わってくる物語ばかりですから」
 ……もういいわ。それより会議じゃ会議。
「なんかいらいらしてませんか?」
 嫌な事もあったり無かったり。人のせいにして知らんぷりしてみたけどピュアな心はささくれ立ってる今日この頃。
「よく分かりません」
 それでよい。

「では、web拍手のお返事でも。え~と、21日分からですね」

 一件目。

1:15 生体人形師ぃぃっ!はっ、中毒症状が!よ、よま、くっ頭痛なんかに負けないぞ、まけ、ごめ負けた_| ̄|○
 といただきました。
「中毒症状とかって、この人大丈夫でしょうか?」
 駄目なんじゃないか? きっと今頃禁断症状で泡吹いてるよ。
「でも頭痛って大変そうですね」
 そうだな。お見舞い申し上げます。まぁ、治ったとか言ってたから大丈夫だろうけどさ。今更言っても遅いという話もあるし。
「って、知ってるんですか?」
 これで違ったら笑い話だけど。まぁ、お大事に。
「お大事に。コメントありがとうございました」

 二件目三件目。

18:48 出雲盛衰記 完結を見て。二次創作のページで完結の字を見ると尊敬と、此処の作品は完結まで読めるんだ!と
18:49 安心して読めて、嬉しくなります。
 といただきました。
 さて、ここで姫御子チンに問題を一つ提起したい。
「なんでしょう?」
 この人は読んでから書いたと思うか? それとも読む前に?
「読んでからじゃないんですか?」
 ならいいんだけど。これから読むというのだったら、読んだ後で落胆されてないか、ノミ心臓な作者はドキドキするんだけど。
「まぁ、それはそれでしょう。ともかく完結していることに対するお褒めの言葉なんですから素直に喜びましょうよ」
 うむ、そうしようか。でも、完結しているからと言って面白いとは……
「コメントありがとうございました!」

 次、22日分。一件目二件目。

0:21 誤字報告です。出雲盛衰記第八章の三分の二くらい「九峪はワケも話からず逃げ回り、なぜか楽しげにそれを
0:24 追いかけ回す九峪。」ドッペルゲンガー?!
 と頂きました。
 あぅぅ……。
「話からずって、ちゃんと誤字直しましょうよ。文章自体おかしいし」
 盛衰記は書き捨て気味に書いたから誤字は山のようにあるのですよ。直しもせずそのまま転載したからなぁ。ああ、七章までは一応やったんだけど、後面倒で。
「まったく怠け者なんだから。で、追いかけ回してるのは九峪じゃないですよね?」
 雲母ですね。しゅみましぇ~ん。
「真面目に頭下げなさい。ご指摘ありがとうございました!」

 三件目四件目。

16:54 なんてこったい!ちょっと見てなかったからってそんな
16:54 事が!?
 といただきました。
 ……なんだろう。なんのことだろう?
「なんでしょうね。前回web拍手が無かったとかそういう事なんでしょうかね?」
 なのかなぁ。わからんですたい。
「コメントありがとうございました」

 他にも叩いてくれた皆さん「ありがとう~!」

 ……人の台詞を取るな。
「作者さんの声がちっちゃいからですよ。もっと声高にお礼はしないと」
 声の小ささなんて文章でわかるか! フォント一々変えてねーんだぞ!
「あ、そうなんですか?」
 めんどうだからな。いいんだ、素の文章で全てを表現するんだい!
「志は立派ですけど、いつ叶うことか……はぁ」
 なんでため息ついてるんだよ。

「はいはい、それより会議です会議。週明けですから執筆状況とか言うことありますよね」

 う゛ぁーーーーーー(滂沱の涙

「うわっ。何ですか突然! ああ、ほらほら鼻水吹いて」
 うう、済まん。変な事いうから涙がちょちょぎれちまった。
「ちょちょぎれって久しぶりに聞きましたね。で、何があったんですか」
 いや、別に何も。

「…………作者さん。切れていいですか?」
 駄目。沸点低いぞ姫ちゃん。
「誰が姫ちゃんですか! なんですかその呼び方は!」
 親しみを込めてな。まぁ、某妹キャラを思い出すが似ても似つかんなぁ。
「余計なお世話です。でも、だったらさっきの涙はどういう事ですか」
 まぁ、あれだ。新説のプロット一応完成させたんだ。土曜日に。六時間くらいかけて。
「なるほど。何話くらいです?」
 一応プロット上は四十話だけど、伸びるか縮むかは謎。やってみないとそこはなんともねぇ。
「なるほど。まぁ、大抵の人はプロットより伸びるもんなんですけど、作者さんの場合逆っぽいですね」
 なぜ? ああ、プロットがあまりに完璧すぎて、途中で足すものがないからねぇ。
「誰もそんなことを言ってるんじゃありません。あなたの場合タダでさえ中途半端なプロットを更に削るような暴挙を平気で犯す人だからです。主に面倒くさいという一言で」

 うむ、よく分かっておるようだな。だが、まぁ、聞いてくれよ姫ちゃんよぅ。
「はいはい、なんですか?」
 実は五話まで書いたんだよ。序話から含めて六話分だな。プロット六時間かけて作った後に、それから八時間くらいかけて。
「へぇ。仕事が早いですね」
 うむ。まぁ、そうなんだけどね。全部ボツにしました。
「…………なんで?」
 困ったことなんだが、いい加減序章とか始めのキョウとの出会いとか九州が九洲だとか火魅子候補があーだこーだ、五天がどうのこうのと、書くのがつまらんのだよ。
「まぁ、その気持ちは分かりますけど。再構成ばっかり書くのがいけないって話もありますね。盛衰記なんかその辺全部うっちゃってますけど」

 一応新説は書き直しという形だからあまり前の奴を無碍にするのもどうかなぁとか思いながら書いていたんだけど、そうするととてもつまらんのだよ。読む人もいい加減正統派など作者に期待していないと思うし。
「そ、それはどうかと思いますけど」
 そこでだ! せっかく書いた奴をお蔵入りに決定! プロット練り直し! グッバイ土曜日の十三時間余り。

「なるほど。それで泣いていたんですね。じゃあ、先週末は何も出来なかったと」
 まぁ、待ちたまえよ姫ちゃん。やせてもかれてもこのていご。そんな所で終わる玉ではないのさぁ。
「まぁどうでもいいです」
 ……ノリ悪いぞお前。はぁ、まったく上乃辺りに替えようかなぁ。
「あの人に助手やらせたら殺し合いが始まって話が進まないと思いますが……」
 なぜだ? 作者ほど上乃を愛している人はいないぞ。多分。
「……偏執的な愛ですね、随分」
 ふん。理解など求めん! って話脱線してるな。ええと、なんだっけ?

「それだけでは終わらないとかなんとか」
 ああ、そうだった。実は編年紀書いてました。
「へぇ。随分久しぶりですね」
 まぁ、更新再開したしぼちぼちね。取り敢えず二章分。第三部を。
「第三部からはどうなるんでしょうね」
 まぁ、vs狗根国の本格的な戦争だなぁ。まぁ、いまだにどう書こうか決めてないのでどうなるか本当に分からん。
「プロットは?」
 必要最低限しかないから。十七夜死亡とか……
「死ぬんですか?」
 いや、冗談だよ。既に死んでるじゃん。

「でも、あの人生き返るってもっぱらの噂ですけど」
 知らん。そんな話作者は知らんぞ。第三部の冒頭で台詞があるとかそんな話は知らん!
「ネタバレじゃないですか」
 ふっふっふ。そんなもん、第三部の一話目で明かされる衝撃の真実――正直読者の何割かはとっくに気が付いていると思うけど。っていうか、薄々でも感づいていてくれないと……――に比べれば大したこと無いって。
「そうなんだ」
 第三部である程度今までの伏線を回収しておかないと、第四部はどうせ最終決戦とエンディングだけだからさ。
「じゃあ、バンバン書き間違いなのか伏線なのか微妙だったものの真偽が明らかになるんですね」
 うむ。多分。そしてまた伏線を埋め込んで……
「え、まだ?」
 ケケケケケ、編年紀読者諸君には忠告しておこう。編年紀は嘘ばっかりです。騙されるなよ~。いや、むしろ騙された方がいいのかなぁ。
「……そんなに?」
 うむ。正直やりすぎたと思ってる。でも反省はしていない。
「だそうです。何が嘘で何が真か。その解答は今後の編年紀でと言うことですね」

 では本日はこの辺で。
「ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバ~イ」

【2006/07/24 20:58】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
アトガキ 編年紀【裏】十六章
 アトガキ



 十七夜死亡!
 今度こそ死んだー、っと思ったら変な人が変なことを言ってるし。詳しい説明は次回出番のないあの人がしてくれます。まぁ、本人もあまりよく分かってないので大雑把ですが(爆
 一応次回で第二部裏は終了と言うことにしておきます。後一話挟むかどうか悩みましたが、別に第三部の頭でやっても支障はないし、舞台が呉から移りますから、と言うことで。

 さて、それはいいが第三部まだ書いてないしなぁ。書くことが色々あってどこから手を付けたものやらと言うことで困ってます。なんとか今週末当たり手を付けるかな。うん。でも新説もまた滅茶苦茶な事考えてるのでそのプロット作りもしないと……。ああ、時間が無い。いや、あるのか? 何とか今年中に決着を! という事で頑張りたいと思います。


 では恒例の一文次回予告。


「……久しぶりだな。十七夜」

 ああ、何というかバレバレな。十七夜にあって久しぶりという人物なんて一人しかいないし。まぁ、いいか。



 で、昨日はなんとweb拍手ゼロ件という随分久しぶりの無反応日でした。なのでお礼も言わなくていいですね(泣
 まぁ、特に何か更新したとか言うわけでもないので当然ですけど。

 では本日はこのへんでヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ

【2006/07/21 18:26】 | アトガキ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第二十三回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十三回 火魅子伝SS戦略会議



 ぎゃああああああああ!
「のっけからハイテンションですね、どうしたんですか作者さん」
 ひ、姫御子チン。ちょ、おま……
「?」
 いや、だってあれ? おかしいなぁ。
「だからどうしたんです?」
 いや、たとえばの話だけど、作者が実は就職活動が必要な学生だったとするだろう?

「ええ、実際必要ですね。例え話じゃないし」
 こんなに毎週毎週飽きもせずに更新しながら、就職活動なんか出来るのかと。
「今更じゃないですか? なんです? 手遅れ気味にはじめる気になったから更新休むって話ですか?」
 いや、それが、そうしようと思ったこともあったんだが……
「ニートになる覚悟でこれからも執筆を続けると?」
 そこまで自暴自棄じゃない。
「怪しいですね。結局なんなんです?」
 ほら、これ。

「え~と、是非我が社に入社して欲しい……、って内定通知じゃないですか」
 そうなのだよ。内定取れたのだよ、はっはっは。
「なんでぎゃーとか騒いでたんです?」
 ノリだノリ。
「それにしてもやることやってたんですねぇ」
 必要最低限な。最小労力で最大効率だよ。
「じゃ、遠慮無くSSかけますね。じゃあ、残り少ない学生生活をSSづくめで。ついでに盛衰記の続編を……」
 貴様はいつもそれだけだな! たまにはもう少しひねりのある台詞を言ってみろ!
「調子づいちゃって。内定取り消されちゃえ」
 けっ。そんなわけにはいくか。

「でも就職しちゃったら、書く量は減りますよね?」
 そりゃ学生の時と同じ量はかけないなぁ。となると後半年の寿命か。
「サイト閉鎖するみたいで聞こえが悪いですけど?」
 どうなるかは分からないなぁ。これでも作者は仕事人間ですから。
「就職する前の人間がなぜそんな台詞を」
 まぁ、更新ペースが著しく落ちること請け合いだけど許して下さいと半年前から頭を下げようと言うことなのだよ。こんな事ならもう少し早くサイト開設しておくんだった。

「後悔先に立たずですね」
 まさに然り。残り半年間はなんとか頑張ります。色々あるから時々休むことにはなるだろうけどもね。

「では、本日もweb拍手のお返事を行ってみましょう」

 一件目。

1:31 姫神子ちん、どんどん毒されてるね。……がんばれ!
 と頂きました。
「本当にこのしょうもない人の面倒見るのは疲れます」
 ……クビにすんぞ。代わりは幾らでもいるんだからな。
「あ、じょ、冗談ですよ。肩揉みましょうか、シャチョサン」
 なぜいきなり片言に。
「キノセイダヨ。ワタシニポンゴトテモウマイネ」
 ……。
「ちゃんとツッコんで下さいよ!」
 ふん。相変わらず堪え性のない奴だなぁ。
 コメントありがとうございました。

 続いて二件目。

4:02 出雲盛衰記、一応ハッピーエンドでよかったです。
 と頂きました。
 お褒めにあずかり感謝の極み!
「ありがとうございます。でも、本当にハッピーで良かったですよね」
 他の奴はどの程度ハッピーな終わり方になるかは分からないけどねぇ。特に編年紀はエンディングまで斜め上を行くかもしれないけど。
「そんなこと言って自分の首絞めません? 大丈夫ですか?」
 かもしれない、ということは不確定なのだよ姫御子君。例えここでの言葉と違おうとも責任はない。
「政治家ですかあなたは」
 政治家もこんな言い逃れはしない、と思いたいなぁ。
 コメントありがとうございました。

「他にも叩いてくれた皆さん、本当にありがとうございます」


 さて、じゃあ、今日はこの辺で……
「会議しましょうよ~」
 だから無いっつーの。
「え~と、ほら。制作状況とか。内定取れて暇だから書いてるんでしょう?」
 暇なときは暇であるという状況を存分に堪能し尽くすのが作者の生き方です。小人閑居して不善を為すって奴だね。
「不善を為してるんですか? 犯罪者」
 だれが犯罪をやったと言った! 小説書いてないのが読者にとってよろしくないと言っているだけだ!
「え~、本当ですか?」
 ふん。八月に入ったら普通に編年紀は週一更新に戻すし、新説だって十月までにははじめるさ。
「あやしぃ~」
 九月が忙しいのでなぁ。前も言ったけど。

「いつも思うんですけど、本当に忙しいんですか? なんだかんだで更新してたりしますよね」
 本当に忙しいんだよ。具体的に言えば、九月は八日から十六日か、それくらいまでは地獄の○○合宿だし、二十二日から二十四日か二十五日くらいまでも色々あるし。当然その前後にそれぞれの準備とかあるから、八月後半から普通に忙しいと思う。まぁ、SS書く暇がないというほどではないだろうが。
「じゃあ、ちゃんと更新して下さいよ」
 気が向いたらなぁ。
「やる気無いんだから」
 じゃ、そう言うことで本日はここまで。


「ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) またね~」

【2006/07/20 13:02】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第二十二回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十二回 火魅子伝SS戦略会議



 生きていると言うことはすばらしい!
「いきなり何天パってるんですか。死にそうにでもなったんですか?」
 はっはっは、人生万事天誅殺!
「ご愁傷様です。はいはい、会議の時間ですよ~」
 お前、少し作者様に対する態度がでかくなってきてないか?
「だって、いつまで経っても出してくれないんだもん」
 もんとか言うな化石寸前のクソババアの分際で!
「失礼ね。人間の年齢に直せば別に私もそんな大した歳じゃないわよ」
 あやしいなぁ。厚化粧だろお前。ヒビはいってんぞ?
「そんなわけ無いでしょう。蛇蝎じゃないんだから」
 あれは化粧なのか?
「特殊メイク?」
 ガクガクブルブル

「馬鹿な話は置いておきまして、本日も本日でいつも通りweb拍手へのお返事です」
 さらっと流すな!

 え~と15日分だけだね。

21:16 姫神子ちん、レギュラーおめでと~
22:58 くっ…違うって書いたら信じられなかったとは…言葉っ
22:59 て難しいと痛恨。いや、ホントに間抜けって言ったんじ
23:00 ゃないんですが…この掛け合いおもしろいなって思って
23:01 うまく表す言葉がなかったもんで。 やる気が少しでも
23:04 この拍手でプラス方向に向かうことを祈ります。
「と頂きました。ご声援ありがと~」
 けっ、お世辞だろっつーの。
「もう、作者さんがそんなんだから。ほら前回のも間抜けって言いたかったんじゃないんですって。妙に勘ぐるから」
 裏の裏まで読むんだよ。
「それって表じゃないですか?」
 ひねりのないツッコミはいらん! が、読者さんには謝ろう。コイツが間抜けなのは間違いないが、言葉を誤解したのは申し訳なかったです。

「だから、私は別に間抜けじゃ……」
 その話はもういい。主に考えるのが面倒という理由で会議じゃ余りぼけないしな、お前。
「所詮は作者の一人称だと? まぁ、そりゃそうですね。私も作者さんの頭の中にいるわけだし」
 つまり、作者の中には素でぼける要素は無いと言うことですな。
「つまらない人だと」
 そこ! 真面目な人間だと言え!
「でも、もう少し愉快な方がいいと思いますよ?」
 いいんだ。人生が愉快だから。
「意味が分かりません」
 分からなくてよし。ともかく応援ありがとうございます。これからも細々と時に怒濤の勢いで頑張らせて頂く所存でございます。
「コメントありがとうございました」


 ふぅ。じゃあ、今日はこれで……
「え? 会議は?」
 だからネタが無いと何度言えば。
「オリジナル今日出したんでしょう? その話とか」
 あー、でもほら、ここ火魅子伝SS会議でしょ? 火魅子伝ですらない話ってどうなんだ?
「でも作者さんのSSなんて九割方オリジナ……」
 はい、そうでした。その通りでしたが。

「で、今日出したのは、OLSシリーズ。ふむ、何の略です?」
 教えな~い。頭の悪そうな英語の略だから絶対にオシエナイ。
「英語は嫌いですか?」
 設定上英語の教師の君には言いたくないくらいには嫌いだ。不得意かどうかは別だが、敵性言語を理解したくないだけだ。学ぶと軍法会議もんだから。
「どこの軍ですか……。はぁ、アルミホイルあったかなぁ」
 探さないでいい。
「はいはい。で、月一で出してるんですよね」
 まぁね。ぶっちゃけ商業小説のパクリみたいなっていうかパクリそのものな小説だから色々とあれなんだけど。なんつーか、オリジナルはそうぽんぽん書けないから、つなぎみたいなもんで。まぁ、作者の中では二次創作と一次創作との中間みたいな位置づけだったりするわけで。

「なるほど」
 雰囲気だけ借りてきてるんです。文体とか台詞回しとかキャラとか。
「では原作が好きな人には倦厭されそうですね」
 紛い物感がすんごいあると思いますねぇ。元々人に見せようと思って書いていた奴でもないし。
「じゃ、なんで出したって、それはさっき言いましたね」
 オリジナルで連載って言うのもね~。誰も読まないと思うし。オリジナルな二次創作だと読んでくれるんだから不思議だ。
「それって二次創作なんですか?」
 さぁ。あまり気にすると書けないしねぇ。書くなって事なのかも知れないけど。
「まぁ、私の出る話なら書いてもいいんじゃないですか?」
 歩くご都合主義者め。

「そう言えば向こうの日記に他のも出すとか」
 ああ、書いたっけね。そう言えば。生体人形師。別に生身の人間を操り人形にして戦う話ではありません。
「じゃあどんな?」
 う~ん、分かる人には分かる簡単な表現で言えば、義体化って奴ですね。サイボーグ化というか。まぁ、甲殻機動隊とか知ってる人はあんな感じですが、実際は生体素子って言う義肢用のナノマシンの集合体だったりするんですがその辺の話はどうでもいいや。ともかく義足とかつくる人が主人公。
「三姉妹が書きたかったって噂だけど」
 ぶっちゃければそうかも。血は繋がってないんだけどねぇ。その辺も含めてお話を作ろうと。
「で、今回出す話は?」
 ワニが大暴れですね。
「は?」
 ん? だからワニ。漢字で鰐。

「わ、ワニで何を?」
 まぁ、色々。当然メインは違うけどね。しかし全般的にだけどいもう少し男キャラを増やさないとバランス悪いなぁ。いてもさっぱり活躍しないのが多いし。
「男が嫌いなんですか?」
 そりゃ女よりはね。

 ま、と言ったところで今日はお開き。
「中途半端だなぁ。ま、そう言うことですので」

 ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ
「ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ」

【2006/07/18 22:26】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
アトガキ 編年紀【裏】十五章
 アトガキ



 久しぶりに編年紀を更新。一ヶ月ぶりくらいですね。しかも今回は一章だけって……。ええ、まぁ、次の更新までにはそんなに空きません。来週も出すと思います。多分。
 編年紀は一応次回で戦闘が終わって、その次かさらにその次で第二部終了。いよいよ第三部に突入して出番のない主人公が出しゃばりはじめるかも。


 さぁって、それで四部構成だし編年紀も今年中に終わらせたいなぁと思ってるんだけど……どうなるかなぁ。


 あ~っと、今回の内容ですがまぁ、特に言うことはありません。正直前回の珠洲で力を使い果たしました。妓里胡と御埜茂なんて炎戦記になってから名前が出てきたかも分からないキャラを使う当たりが作者の必至さを(ナンノダ?)表しているような気がします。


 では恒例の一行次回予告。


 私の、魂ごと……行けっ!




 次回脅威の合体技が炸裂します(謎


 ではでは、web拍手のお返事。助手がいないので普通に。
 13日分。一件。

12:59 自分の感覚がおかしくなっているのに気付いてしまった_| ̄|○
 と頂きました。
 ……なんなんでしょう。感覚がおかしいって病気かなんかなんでしょうか? それとも作者の毒電波が含まれた小説を読んで発狂しそうになってるんでしょうか? 謎だ……。
 コメントありがとうございました。

 14日分。まずは一件。

3:12 火魅子伝の小説をさがしていたら、偶然にもここにきました。かなりはまって読んでいます。
 といただきました。
 新規のお客さんだ~! 歓迎です歓迎。大歓迎です。はまって頂けるなんて嬉しいですね~。コンチクショーッ!(謎 
 コメントありがとうございます。

 二件目。

8:14 幻聴記がイイ♪
 と頂きました。
 ノリ的に上と同じ日とな気もするけど、だったら五時間も読んでいたのかなぁとちょっと思ったり。りょ、量だけはあるからな~。違ったらごめんなさい。そしてお褒めいただきありがとうございます。

 他にも叩いてくれた方々、ありがとうございます!


 さて、普通のコメントには普通でかえしつつ、この後追記で臨時会議を催します。アトガキと被るとどうもアレですね。













続きを読む
【2006/07/15 16:56】 | アトガキ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第二十一回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十一回 火魅子伝SS戦略会議



 あ~、すっきりした。
「どうしたんですか、導入からいきなり」
 え、ああ、いや、ちょっとね。こう長年溜まっていた鬱積を、人にぶつけたら思いの外スッキリ。
「……それって人として最低な行為ですよ」
 お前と違ってその場その場で発散しないのだよ。作者は。ため込んでおいて波動砲の如く打ち込むのがしょうに合ってるというか。
「典型的キレる犯罪者……」
 う~ん、でも本気でキレたことは一回しかないからなぁ。
「怖いですね。このサイトが閉鎖する時はきっと新聞の一面を飾ったときですね」
 そうならんように気を付けよう。

 さて、アホウな話は置いといてweb拍手のお返事をしよう。
「そうですね。え~と、昨日は一件だけです」


16:24 面白かった 感謝です 完結した火魅子伝の二次創作読んだの初めてかも
 といただきました。
「感謝するのはこちらの方ですね。読んでくれてありがとうございます」
 本当に。完結作品は確かに少ないですからねぇ。まぁ、あんなもんでも楽しんで頂けたなら幸いでした。
「コメントありがとうございました」
 他にも叩いてくれた皆様、心より御礼申し上げます。

 さて、と言うことでもうネタが無い。
「早っ!」
 しょうがないだろう。無いもんは無い。
「ではでは、本日も会議の方をやりましょうか」
 ……そう毎日あんなグダグダ書けるネタがあると思うなよ。
「無いの?」
 ねーよ。
「じゃ、じゃあ、制作状況とかでお茶を濁そうか」
 そうしよう。たまにはいいこと言うな。

 え~と、まぁ、盛衰記終わってから一週間も経ってないのに書いてるワケがないですね。と言うことで何も……
「ちょっと待って」
 ん?
「たまにはいいこと言うなとか言っておいてそれですか?」
 冗談だよ。書いてるよ。ちゃんと。毎日三千字くらいづつ。ちょびちょびコツコツ。
「面白くもない冗談を……」
 まぁ、でも書いてると言っても火魅子伝のSSじゃないからここで言っても仕方ないだろうという、作者なりの配慮だよ。
「……ふーん」
 ちなみに、一日で三千字程度でも、一週間あればなんと二万一千字! 一月あれば九万文字も書ける計算になるんだよ。

「それが?」
 それが、ってお前九万だぞ? 年間にすると約百万字だぞ? 単純に四百で割っても2500枚だぞ? どんだけの長編だよ。
「そうなの? よく分からないから」
 まぁ、作者も詳しくは知らないが、四百字詰め原稿用紙換算で、千枚超えてたら長編でも長い方だ。確実に。
「なるほど?」
 ああ、分かってないなぁ。一般的(かどうか知らないが)読書感想文で原稿用紙五枚とかいうだろ? 五枚だと全部敷き詰めても二千文字にしかならないんだぞ? あの夏休みの苦渋を思い出せ! 五枚という膨大な量を埋めるのに一体何時間かかったことか! ああ、思い出したくもない。

「え~と、一応天空人の私が読書感想文などやったことがあるわけ無いと言うことにまず気が付いて欲しいかな」
 ……知ってたさ(ボソ
「……そう言うことにしておきましょう。でも、そんな大変なもの以上の量を毎日、しかも一時間で書けるんだ?」
 早い人はもっと早いでしょうけどね。あんまり早く書こうとすると、誤字が増えるから作者はやりません。後、思考スピードが追いつかなくなって結局手が止まる。

「三千字だと1.2秒に一文字か。まぁ、結構ゆっくりだね」
 前は手書きだったけど、それだと遅すぎて逆に誤字が増えるなんて事もあったなぁ。まぁ、ブラインドタッチ覚えるまでは手が攣りそうになったりして慣れるのに大変だったりと色々あったが。
 後、読書感想文と違って自分の頭の中に在るものを出力するんだから、早いのは当然だな。真面目に書けば変わるんだろうが。
「真面目に書いていないと?」
 と言うか、考えるのが面倒でさぁ~。ま、いっかってなっちゃうんだよなぁ。
「ふ~ん」
 まぁ、こんな所に書いてある作者のクソみたいな意見を参考に小説を書こうなんて人はいないと思うが、そう言う人もいると言うことで。
「手本にはならなそうだね」
 我が道を行くからいい。


「って、なんだか結局グダグダと語ってしまいましたね」
 気づけば確かに。
 ま、本日はこれまでと言うことで。
「そうですね。ではヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ」

【2006/07/12 21:19】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第二十回 火魅子伝SS戦略会議
 第二十回 火魅子伝SS戦略会議



 ども~。出雲盛衰記も終わってようやくこのblogのタイトル通り、会議を行えるわけです。今までタイトルの存在意義が無かったですからねぇ。

 まぁ、と言っても馬鹿な掛け合いなど書く気力もございませんので、あくまで日記の延長とweb拍手のご紹介になりますから。

「フフフ、姫御子ちゃんふっか~つ!」

 ……変なのが湧いた。と言うか化けて出るなとあれほど言ったのに。

「現世で徳を積んだ人は来世でいい思いが出来るんです」
 お前は神教じゃないのか? つーか、どっちかと言えば崇められる対象側だろうが。なんの宗教にかぶれてるんだよ!
「あれ、来世とか前世とか信じてないの? 私が占ってあげましょう。作者さんの前世は……、あ~」
 なんだよ?

「アオミドロですね」
 ……マジで?
「マジです。これって凄いよ~。あんな単細胞生物時代に来世で人間になれるような徳を積んだって事だから。何したんだろうねぇ」
 誉められてるんだかどうなんだか。
「あれ? 気にしてないの?」
 馬鹿馬鹿しい。前世など無い。人間は死んだらそこまでだ。貴様の戯言など誰が信じるかボケ。
「本当なのにね~」
 小学生の卒業文集に将来の夢で教祖様と書いて修正を食らった人間にその手の話は無駄無駄無駄ぁ~っ!
「嘘くさいなぁ」
 その当時例の鳥の名前教団の事件があって間がなかったから、色々とやばかったがな。まぁ、ああなりたかったわけではないが。

「ふ~ん。それで、私が復活した理由をそろそろ。作者さんの身の上話なんかどうだっていいものね」
 はいはい。他の作品には出番が無いので消滅が決定していた姫御子チンだが、ちょっと勿体ないので会議のレギュラーキャラに据えてやろうという仏心があったりしまして、web拍手のお返事などを一緒にこき下ろし……じゃなかったお礼や質問への返答なんかをしようという、壮大且つオリジナリティに溢れる試みなワケだ。
「あからさまに某サイトのパクリですね」
 ……まぁ、そうとも言う。

 では、昨日のweb拍手のお返事を。
 まずは三件連続。

22:11 あ、あうあぅ。姫神子ちんが口で千人切りしてからにちまちょうねって言ってるように見えた_| ̄|○
22:11 絶対ていごさんのせいだーっ! DRのせいだー! うわーん!
22:12 それはさておき胸に刺さった言葉はあとがきにあった言葉だったりします。でゅわ!
 といただきました。
「これは、噂の某サイトの管理人様ですね」
 そのようですね。しかし、口で千人切りって……。姫御子チンも顎が疲れそうだねぇ。
「でも、この台詞回しだと九峪君がってことだよね」
 ……まぁ、そうだな。口でナニをするのかは深く追求しないようにしてと。何故か作者のせいにされてますなぁ。
「DR? なんですか?」
 ん~、まぁ、あれだ。別の日記の方を参照して頂ければそこから推理できるかもしれないなぁ。ちなみにこれをだな……ゴニョゴニョ。
「ふむふむ。なるほど。何というか筋金入りの変態ですねぇ、作者さんは」
 そうかなぁ。そうなのかなぁ。まぁ、これを見て顔色一つ変えないお前の本性が垣間見えるが。
「え、なにがです?」
 ……いや、自覚がないならいい。
「それはさておき、胸に刺さった言葉はアトガキですって。どれでしょう?」
 あ~、多分これかなぁ。

> ちゃんと書くと膨大な量になる上、だからどうしたという話にしかなら無いし、全体の分量から行くとエンディングで五章も六章も使うのはどうかなということでこんなもんに。

「これが?」
 あのお方はどうも話が長引いていることを気にしているようなので、まぁ、何というかこれはストレートに響いたりしたのかも。長ければいいってもんじゃないんだよ! とか言われたみたいに感じたのかなぁ。そう言う意図は無かったんだが。
「実際作者さんはどう見てるの?」
 何とも言えない。一度脇役の話などどうでもいいと言ったことはある気がするけど。
「難癖付けるとはさすがですね」
 いや、個人的意見としてそう言うのもありますよと言いたかっただけだよ。実際長くて細部まで書かれていた方がいいという人も沢山いるだろうし、要はどの読者層を狙うかと言うことだろうと思う。
「ふ~ん」
 と言うか、まぁ、あれです。一々他人の意見なんか気にしちゃいけません。みんな好き勝手言いますから。
「それは読者を敵に回す発言ですねぇ」
 あ~、う~、まぁ、これ以上突っ込んだ話はアレ的にヤバイので中止! 不特定多数に見られる場で敵を作りたくないし。
「手遅れかもしれないですね」
 ……。
 コメントありがとうございました。

「強引に閉めましたね。まぁいいですけど。それでは次のコメントに行きましょう」


23:19 出雲盛衰記、とても面白かったです。
 といただきました。
 ああ、これはアレですね。恐らくは昨日十三階段の方にまとめて出したので、それについての感想ですね。
「みたいですね。そうかぁ、やっぱり私がいると違うのね」
 いや、関係ないだろそこは。まぁ、一因にはなってるだろうが。
「だから続編を……」
 むぅ。あっちの方にはアトガキ的なものがないから、素でラストシーンを見て続きがあるのと勘違いする人がいそうだなぁと思うんだが。
「完結作品と聞いてやってくる人もいるかも知れませんしねぇ。読んだ人が続き書けとこれからも言うかも?」
 まぁ、書きませんが。ドラゴン玉とかじゃないんですから、いつまでも続けるもんじゃないでしょう。大体他に書かなくちゃならないのがどれだけあるんだと。
「それもそうですけど……。他の作品じゃ私が」
 お前どんだけ自己中なんだよ!
「……すみません」
 ともかくコメントありがとうございました。


 さて、コメントはこれで全部だな。
「そうですね。でも、毎度の事でしょうけど会議してませんね」
 ……だなぁ。じゃあ、会議らしい事も言ってみるか。
「へぇ。例えば?」
 完結作品について、とか?
「ああ、なるほど。火魅子伝だと完結作品ってどの位あるんでしょうね」
 言うまでもなく原作小説がまず完結していないな。
「していたらSS書く人なんていなくなるんじゃないですか?」
 いなくなるかは分からないが減るだろうなぁ。ライトノベルだし、連載終われば再版とかかかりにくくなるんじゃないのかな。そう言う事情は全く知らんのでアレだが。
「で、他には?」
 ええと、ここに名称出していいのか微妙だから数だけ数えれば、完全に終わってるのは、他に多分一つ……かな? アフターの奴が。
「一つ?」
 途中まででそれ以上書かないと決めて終えている作品ならあるけど、長編で書ききってるのはやっぱり少ないなぁ。まぁ、知らないだけで他にあるのかも知れないけど。作者も火魅子伝のSS全部読んでるワケじゃないし。
 他に一時完結のはあるにはある。作者も徒然草とか一応完結という形を取ってるし、あとは火魅子伝SS中では多分一番の出来物であるアレとかね。
「ああ、あれですか。そう考えると結構偉業達成してるんですかね」
 内容が伴っていれば……、と言うところかな。所詮書き捨てですから。
「ぶっちゃけるなそこ」
 でも、まぁ、中途半端に終わっていない良作より完結している妙なものの方がいいという人もそれなりにいるでしょうから。あと完結している作品以外読まないと言う人も多いでしょう。
「だから、自分で妙なものとか」
 二次創作と呼ぶのもおこがましい。プロット無しで、性格改編、設定改編、やりすぎだっつーの。
「それは聞き飽きました」
 確かに言い飽きた。まぁ、それだけ心を痛めていると解釈してくれ。
「はいはい。それで他の奴の完結予定は?」
 お前なぁ、気楽に言うな。適当に気ままにどうでもいいから終わればいいやと思っていた盛衰記ですら、ラストはそれだけ考えてようやく終わらせたっつーのに。
「なるほど」
 まぁ、オリ小説の方である程度完結作品書いてる分だけ、終わらせることに慣れているとは言えるかも知れないけど。
「終わらせることに慣れる?」
 まぁ、あくまで適当な小説書きの戯言であると言い訳してから言うが、一つの作品である以上、なんつーか、終わる理由みたいなものというか、何かが終わった所で終わりなわけだ。
「まぁ、そうですね」
 主人公死亡が一番身も蓋もなく完全に終わりで続かないという最も綺麗な終わり方だと個人的には思う。
「そ、そう?」
 個人的意見だ。あくまで。
「それって作者さんの免罪符ですか?」
 その通りだこのヤロウ!
「ぎゃ、逆ギレ!?」
 一々突っ込むな。ボケ担当のくせに。話が進まないだろうが。
 それで、当然全ての作品で必ず主人公が死ぬんじゃ、駄目だろ?
「困りますね」
 だから、適当に終わる理由というのがあると思うわけだ。異世界トリップものならば、当然ラストはその世界に来た目的を果たして、元の世界に帰るorその世界で幸せにくらしました……とか。
「ええ」
 でもなぁ、そのラストシーンに持っていくのが一度やったことがあると無いでは大きな違いだと思うのだよ、姫御子君。

「そうかなぁ」
 正直盛衰記だってエンドレスで書こうと思えば書けるんだ。どっかに書いたが、天目にもう一度会いたいとかぬかして、別の天魔鏡を使って原作の方の九洲に行って逆行ものとかなぁ。盛衰記があまりにあんまりな内容なので逆行にならんのだが。
 で、まぁ、さっきから既に何の話をしていたのか分かっていないのだが、いつも帳尻を合わせることばかりしている作者は完結作品を書くのに向いているんだ。多分。
「ええと、ちょと待って下さいね。今、別の所からタレコミが……。何々。そいつが長編ばかり書いてるのは話の主旨を滅茶苦茶にして、読者を散々混乱させといて、結局何の話だったっけ? と思わせてから、適当なシーンで落としてるだけで、よく読むと滅茶苦茶だぞ~、って来てますが?」
 ……誰だそいつ?
「図星ですかねぇ」
 ……まぁ、ちょっと目からしょっぱい水が溢れそうなほどには図星だなぁ。と言うか、作者的長編小説の最も簡単な書き方だ。読者をどれだけ振り回せるか、それが鍵だ。
「……それって既に小説じゃないんじゃ」
 そうとも言う。いいんだよ。刹那的なおもしろさを感じてくれればそれで。そのうちもっといいものも書けるようになるさぁ~。
「どうなんでしょうねぇ」

 と、そろそろ時間だしこの辺にしておくか。
「何の時間です?」
 会議は時間決めて書いてるから、その時間。
「定刻で終わるなんて味気ない会議ですね」
 そう言うな。自分に負担のかかる書き方では続かない。これも長編を続けるコツだ。
「随分偉そうですね」
 別にいいだろ。特定個人へのメッセージだったりするかもしれないんだから。まぁ、後は今度メールで書くかもなぁ。
「誰よ?」
 誰だろ? まぁ、色々だ。

 では、皆様本日はこれまで。
「ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ」

【2006/07/11 20:37】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
第十九回 火魅子伝SS戦略会議
 第十九回 火魅子伝SS戦略会議



 出雲盛衰記完結させちゃったよ記念会議!
 諸君! よくぞここまで飽きもせず投げ出しもせず読んでくれた!
 今ここに万感の思いを込めて宣言しようじゃないか!
 我が輩はとても嬉しい。それと完結お祝いのコメントをくれた神様方。とても嬉しかったです。ありがとうございました。

「殊勝な挨拶ですね」
 あ~、っと本日のゲストは火魅子伝SS史上初めて作者が登場させた(多分)姫御子ちんです。
「ちんっていうな~っ!」
 ぼくっ

 い、痛い。さすが天空人。パンチ力も普通じゃないよ。首が一回転したじゃないか。
「作者さん。私って、もう少し威厳のあるキャラでいいと思うの。何せ耶麻台国を興した人なのよ? あんな威厳を微塵も感じさせないキャラで、どうやって国を造ったというのかしら」
 持ち前のフレンドリーさで、魔天戦争でぼろぼろだった九洲の人たちをまとめ上げたんだよ。まぁ、ね。大変な時期だったから天空人の力を利用して、食料配れば餓えた人間が幾らでも釣れるわけで。それで気が付いたら国家ができあがっていたと。まぁ、効率よく人を救済するためのシステムだったんだよ、始めは。でも、それが行き着く先は国家でしょ? 特にトップの姫御子チンの独裁体制に成らざるを得ないワケだし。

「……ふ~ん、そうなんですか。つまり私の能力が問題であって、人柄などその当時は誰も気にしなかったと言うこと?」
 そうでゲスよ。まぁ、ぶっちゃければみんなが引き上げるときに一人だけ置いてかれて、帰れなくなったから仕方なく国造りしたという裏設定もあるんだけどね。
「ぶっ! な、なんですかそれ~!」
 血統はいいし能力もあるんだけど、間が抜けすぎているというのが姫御子チンのいいところ何だよ。

「はぁ、もういいです。それよりも質問があります」
 なんでも言ってみなさい。神に答えられぬ事など無い!
「では。まず、あのよく分からない最後の存在比についてです。あの説明だと、九峪君の世界で天目との間に子供が出来たらまた誰かを向こうに送り込まなくちゃなりませんよね?」
 ぐ、黙ってれば誰も気づかないところを。
「で、どうなんです?」
 はいはい。ちゃんと言い訳はあるよ~。説明がくどくなるから書かなかっただけで。

 まず、存在比の規定の仕方だけど、通常その世界で生まれたら、例え異世界の住人との間の子供であろうがその世界のものとして確定します。
「え、じゃあ、なぜ天目と私は……」
 最後まで聞けーっ!
 "通常は"ってことは、あのときは通常じゃなかったんだよ! そも、あのときは紫香楽とお前の分が九峪の存在比と一致していたワケだが、それでも全く同じではなかった。
「まぁ、難しいみたいだからねぇ。あわせるの」
 うむ。全く別の人間から生まれてDNAが同じになるくらいありえんのだよ本来は。
「そんなに? よくもまぁ都合良く見つかったものね」
 まぁ、実際は組み合わせがあるから、多少はマシなんだけどさ。で、話を戻すが、あのとき九峪の世界と姫御子チンの世界との間で、その僅かな差の分だけ干渉が生じていたのだよ。
「先生よく分かりませ~ん」

 むぅ、作者もちゃんと分かってないんだが、世界と世界の干渉を行っているのが九峪(姫御子と紫香楽も)である以上、その存在は二つの次元を常にまたいでいるような状態にあると言えるんだな、これが。
「あ、なるほど。それで子供が二つの世界の存在比を持つことになったわけね」
 そう言うこと。九峪を送り出した直後、姫御子はそのことに思い至って思わず間違っちゃったと呟いたワケだ。なんで気づいたかと言えば、成功したはずの次元分離がちゃんと出来てなかったからなんだが、だから、別にあの後天目と姫御子が九峪の世界に渡ったこともご都合主義なんかじゃないんだよ。

「それって十分ご都合主義だとおもいますけど……」
 うるさい! ご都合主義でもハッピーエンドならいいんだよ。ハッピーじゃないエンドなんて認めん! 気楽に読めるSSを書いてるはずなのに、後味悪くしてどうするんだこの馬鹿。

「知らないですよそんなの。それで、続編はいつからやるんです?」
 はぁ? 続編は無いって言っただろう。書かないよ。書きません。
「でも、コメント来てたわよね」
 ぐ、まぁ、そうなんだけどね。ああ、どうせだからこのままコメントのお返事もやるか。ま~たパクリ気味な試みだが。
「と言うかパクリですね」

 と、言うことでweb拍手のお返事を。
 ものすごい量が来てるんですが……。

 まず七夕に来てた残り。
 一件目。

23:08 まずは盛衰記完結おめでとうございました。九峪は色欲の神という事でファイナルアンサー?(笑
 といただきました。
「ファイナランサー、ですよね?」
 まぁ、あれはもう神の領域ですな。あっちの世界で何人切りすることか。将来の職業はヒモです、間違いなく。あと、お祝いのお言葉ありがとうございます。
「ありがとうございます」
 コメントありがとうございました。

 続いて連続四件。

23:22 蛇足が見たくてたまらない~
23:26 盛衰記の完結、おめでとうございます。そして、
23:26 ありがとうございました。これからも応援しますので
23:28 がんばって下さい。それではまた…
 といただきました。
「ほら、蛇足見たいって言ってますよ」
 ぐぅ。それは、あれだよ。書かないったら書かないから……。
「大分傾いてきてますね。もう一押しかなぁ」
 くそう、作者の鋼の意志は曲がらない! 曲げてやるもんか~!
「これからも応援しますって。ありがたいですね」
 本当に。うう、でも次の連載いつからになるかなぁ。首を長くさせない程度にはじめたいけど、どうなることか。
 コメントありがとうございました。後、この時間web拍手の叩いた数が三桁なんだよねぇ。一人じゃないと思うけど、叩いてくれた人に感謝です。


 続いて8日分。何件あるんだ……
 一件目二件目。

1:33 完結お疲れ様でした。最初は結構ぶっ飛びの展開でしたが、最後は後味も良くてとても面白かったです。
1:34 ラストは九峪も天目も良かったねと言う事で……しかし、初代さんえらく余裕ですね(w 自信があるのか(w
 と頂きました。
 最初はぶっ飛んでましたねぇ。確かに。
「まぁ、最後までぶっ飛んでたという話もあるけど。原作無視しすぎよ」
 今更ですやん。まぁ終わりよければ全てよしと言うことで。で、初代さんが余裕なのは何でかな? 自信あるの?
「ん~、まぁ、九峪君とは場数が違いますからねぇ。取り敢えずでかい口は千人切りしてからにちまちょうね、って所です」
 お、恐ろしい。あの後九峪は枯死したな。確実に。
「そ、そんな事ありません。大体九峪君は絶倫だから……」
 まぁ、深く追求しないことにしておきましょう。
 コメントありがとうございました。

 続いて三件目。

2:04 とうとう新説に着手ですな!すごい楽しみにしてますので執筆頑張ってください!!!
 といただきました。
「あ、新説の方書くんだ」
 まぁ、予定では。一昨日辺り一応序話を書き直してみて、どういう方針でいこうかなぁと今考え中です。
「書き直すの?」
 うん。ゴミ箱にある奴だと続き書けないから。テイストと方向性は変わらないけど、配役とかは色々変わるかなぁと。あちらが好きだった、とか絶対後でコメントくるなぁと覚悟を今から決めてますけど。
「まぁ一重に力量不足ですか」
 ですよ。まぁ、ぼちぼち頑張ります。
 コメントありがとうございました。

 え~と次は、十件目まで。

3:27 おつかれさま~
3:29 次は、表の作品の続きですかね~
3:29 それとも、新作でしょうか?
3:30 まあ、なんにせよ、作者のあふれんばかりの才能を発揮して
3:33 面白い作品が、作られることを期待していますよ
3:34 なかなか難しいでしょうが、貴殿なら出来ると思いますよ
3:34 がんばれ~~~
 といただきました。
 お疲れ様でした。読者の皆さんもよくもこんなものに付き合って頂いて。
「本当にありがとうございます」
 それで、次の執筆ですが……。まぁ、編年紀の方はぼちぼち再開して、blogで新説を書こうかなぁと言う予定ではいますが、忙しければどっちか片方になるかもわかりません。
「新作はどうするの?」
 二次創作では、もう火魅子伝は新しいの書かないと思いますね。まぁ、他も書くか分からないけど。
「では、ってことはオリジナルは書くと?」
 実際書いてるもん今。まぁ、四、五年前にプロットだけ作って満足して止めた奴をちょっとずつね。多分二十万文字越えだなぁ(泣
「大多数はオリジナルなんかいいから、二次書けって言いそうですけどね」
 知りません。書きたいものを書くのです。
「溢れんばかりの才能というのは……どうなの?」
 無いですそんなもん。あったらもう少しまともに……。くそぅ。
「はいはい、がんばれってさ」
 ガムバリマス。
 コメントありがとうございました。

 次は十一件目から十五件目。

4:11 完結お疲れ様とでもいいましょうか。 ま、ここに訪れてきた人たち全ての言葉を代弁して言いましょう。
4:12 続編を書け!続編を書け!続編を書け!続編を書け!続編を書け!続編を書け!続編を書け!続編を書けぃぃ!
4:13 続編を書かないのならばそんなラストにするでわないわっ!この小童がっ!!
4:14 そして、あえてここで宣言しよう。佐山の姓は悪役をn(ry
 といただきました。
 まずはねぎらいの言葉、くるしゅうない。
「偉そうですね」
 冗談です。ありがとうございます。でも次があまりありがたくないコメントだったから……。
「続編……、ほらほら。やっぱりまだ私の活躍を見たり無い人が多いんですよ」
 違うと思うけどな。そもそもおまえの活躍ってボケることなんだがそれでいいのか?
「……嫌かも。でも子童呼ばわりされておめおめと引き下がってるのは男らしくないんじゃない?」
 男らしさ? また男女平等のこの時代に古くさい思想を持ち込みおって。
「男女平等でも男らしさは失っちゃマズイと思いますが」
 うるさい。兎に角書かないですよ~。
「それで最後のコメントは何だろう?」
 ああ、あれね。意図は作者にもよく分かりませんが、なんとかのクロニクルって言う小説の名言らしいよ。小説を読む時間より書く時間が長い作者は知りませんが。最近金が無くて漫画本すら買ってないしね。
「駄目じゃん」
 だからうっさいって。
 コメントありがとうございました。

 え~と、十六件目。

15:29 完結おめでとうございます!とても面白かったです。この気持ちを表すためにペシペシ叩きまくらせて頂きます
 といただきました。
 ありがとうございますっ!
「ありがとうございます。ペシペシありがとう~」
 まぁ、なんであれ面白ければいいんですよね。
「だからそれは言い訳でしょう?」
 まぁ、そうなんだけどね。面白いと言ってくれる人がいないなら、二次創作などすっぱり止めるし。まぁ、一人でもいればその方の為に書き続ける所存……なのかも。
「はっきりしないなぁ」
 作者ははっきりしたものが嫌いです。はっきりさせるのは好きだけど。
「え~と?」
 意味は特にない。
 コメントありがとうございました。

 さて、昨日分。
 一件目。

1:04 完結おめでとうございます。そして、叩きにもめげずに終了させたこと、ご苦労様でした。最後にありがとう
 といただきました。
 まずはありがとう。でも、叩かれてたのか?
「自覚ないんですね」
 うん。まぁ、web拍手は叩いて貰ってたけどね。
「関係ないじゃない」
 まぁ、今まで何か叩きがあったというなら、その程度ではまるできかないという作者の図太さが立証されましたな。
「神経細かい人なら、こんな滅茶苦茶な話最後まで書かないですもんね。そもそも」
 ん~、そうかもね。
 コメントありがとうございました。

 二件目。

1:11 完結お疲れ様です。ボリュームも有り最後まで楽しく読む事が出来ました。
 といただきました。
 お疲れ様です(お互いに)。ボリュームはあったかなぁという疑問はあるんですけど。実際。
「まぁ、一話辺りの平均とれば三千字ちょいだもんね」
 最大で多分七千くらいですからねぇ。書く方とすればこれが一番楽な分量ではありますけど。まぁ、あくまで日記の延長みたいなノリで書いてたからそうなったんですが。
「と言うことは、新説の分量も減っちゃうの?」
 そうなるかなぁ。そこは仕方ないですね。だってめんど(ry
 コメントありがとうございました。

 三件目。

4:32 最初から最後まで意外な展開だったような…。でも、おもしろかったです、次作期待^2
 といただきました。
「だってさ。意外と言われるのは誉められてるんですかね」
 まぁ、予想されてるよりはいいんじゃない? 連載スピード早かったから、意外性無いとだれるし。
「原作無視しすぎたから意外になったんじゃ?」
 ……まぁ、それは否定できないというか、原作とのギャップがウリだという話もあるのかも。
「本人は何も考えていないと言うのが真実みたいですね」
 え~、次はまぁ、上のほうで何回も言ってるとおり新説になるらしいですよ。
「なぜ、他人事?」
 実は小説書いてるの別人格で作者は知りません。
「じゃあ、作者じゃないんじゃ……」
 コメントありがとうございました。

 他にも叩いてくれた皆さん、ありがとうございました。


 ふぅ。取り敢えず一息。
「凄い量だったねぇ」
 三日分とは言え、過去最高だったなぁ。特に土曜日の十六件が効いた。
「でも、嬉しいんでしょう?」
 反応があればそれは嬉しいですよ。もうハァハァ言ってますね。
「それは変態……」
 誰が変態だ。こんな真人間に。
「真人間はそもそもこんな小説を書かないですよ?」
 ……まぁ、あれだ。そんな小さいこと気にするな。だから器ちっちゃいとか言われるんだよ、お前。
「言われてないですよ! それは作者さんでしょう?!」
 作者ほど器の大きな人間は珍しいんだよ。
「はいはい、それで一息と言うことはまだ?」
 直接コメントなんかが来てるんだなぁ、これが。
「じゃあさくっと行ってみましょうか」
 はい、逝きま~す。

 まずはEVEさんから。お初ですかね。

素直に面白い。そして簡潔ご苦労様でした。
 といただきました。
 ……(カァ
「なんで赤面してるの?」
 さぁ、なんとなく。でも素直に、の部分がなんかこう、殺し文句的で。
「ふ~ん」
 淡泊な反応ですね。別にいいもん。ともかくお褒め頂いて恐縮です。次回作も読んで頂ければ幸いです。
 コメントありがとうございました。

 次はアレクサエルさんですね。いつもありがとうございます。

いや、良かったです!!!!ホンマに・・・・・・・。
 う、ううむ。誉められると恥ずかしくなるなぁ。
「意外とシャイなんだ?」
 意外も何もシャイですがな。表面に出ないんだけどね。アレクサエルさんはいつもうちの愚作どもを誉めてくれるので、やる気にさせてくれるというか。
「それは頭上がらないね」
 そうなのです。ありがとうございます。


存在比、納得出来る理由です。
姫御子の存在比が少ない。
なる程、確かにそうでなくては、次元の行き来など出来ませんよね。
意外と、姫御子は天空界では、偉くない?
 いえ、まぁ、姫御子は偉いんですけどね。血筋的には天界でもトップレベルですよ。なにせ天照の直系ですから。まぁ、血統がいいからと言って偉いかと言われればやはり ? ですけどね。まぁ、オチコボレなのかもしれません。どうなの?
「そりゃ、まぁ、偉いといえば偉いけど、千年前に帰れなくなっちゃって、向こうでどういう扱いになってるかは分からないわ」
 ? でもそれだと今回のことは?
「命令だけ届いたの。なんだかんだで便利に使われちゃってるのよね」
 だそうです。


亜衣なんて、じゃなく、愛なんて、所詮、身勝手なんだから、あれでいいんです!!!
 愛は身勝手……。重いなぁ。
「でも、そうじゃないですか? まぁ、男のために子供捨てるのはどうかなとは思ったんですけど」
 まぁ、世の中優先順位。それだけです。
「達観した台詞を吐くと馬鹿に見えますよ」
 ふ、知るか。


しかし、これで、九峪は子孫を耶麻台国、出雲、狗根国を支配しましたね。
ある意味、倭国の上皇ですね・・・・・・。
 そう言えば九峪の子孫がうじゃうじゃと。彩花紫と息子ちゃんはもろに中枢だしなぁ。
「まぁ、清瑞の子供と言うことは、性別次第じゃ耶麻台国もですね」
 伊雅が切れてぶち殺しそうなんだけど。
「可愛い初孫をあの好々爺が殺せるわけ無いと思います」
 ……まぁ、確かに。生まれてくる子供に罪はないなんて言いますしね。
「九峪君は断片的にあの世界の神話に残るかも知れないわね。あのままだと」
 所詮よその世界ですから、いいんじゃないですか? 古事記とか読むと一つの神様から子供が一杯出てきますから、そう言う意味じゃ資格はありそうですね。


 作者の作品は深川を、クローズアップしていますが、これもいいですね。
原作を思い出して、チラッと思ったのですが、深川より火魅子候補の方が、余程、人を殺していると思いましたね。
 深川様は大好きです。
「変な趣味してますね」
 あのお方に殺されたい。
「変態ですね、やっぱり」
 変態で構いません。でも、実際にあったら逃げますけどね多分。
「……。それで、確かに深川より火魅子候補の方が人は殺しているんだけど」
 量より質の問題なんでしょうね。戦争というくくりの中で殺している火魅子候補と、まぁ、くくりは同じなんでしょうが、裏でコソコソ殺している深川。どっちが嫌われるかは明白なわけで。
「同じ人殺しなんですけどね」
 後は大義とかそう言うものなのかなぁ。誰か殺してまで何かやり遂げたいと思える精神は作者には理解不能です。想像はしてみますが無縁のしろものでしょうねぇ。
「いい人ぶっちゃって」
 実際どっちがよりいい人であるのかなんて状況次第ですけど。


 天魔鏡が偽の火魅子候補を映し出せる、と言うのもいいですね。
考えてみれば、そういう能力が無い方がおかしい気もします。
そう言う意味では、火魅子を信仰する限り誰も(姫御子を抜かし)キョウに逆らえませんね。
 そもそも、国を統治するのに、火魅子の力(大いなる方術?)何て、必要ないだろに。
必要なのは、(特に)政治力でしょう。
 天魔鏡嘘つき疑惑。
「確かにこういう機能あると便利よね。そう思って付けといたのです」
 悪人だなぁ。姫御子ってかなり腹黒いよな。わがままだし。
「そうですかねぇ」
 間抜けさでごまかしてるけど、それも計算ずくだとすれば(ガクガクブルブル
「やだなぁ。そんな事ないですよ」
 怪しいもんだ。で、キョウに逆らえないというのはその通りだが……
「ねぇ」
 実はあの後伊雅にたたき割られて、姫御子が新しいのをつくったんだよなぁ。キョウよさらば。話に関係ないから書かなかったが、死んだのは亜衣だけじゃないんだよ。
「文章にさえされないなんて本当に……」
 キョウの扱いが酷いのは今に始まったことではないですけど。
「火魅子に政治力が必要というのも賛成ね。私の血が濃い内は優秀だったから世襲的で問題なかったんだけど」
 長続きはしないわなぁ。


 姫御子も良かった!!! 今までのSSで姫御子が登場する物は無かったと思います。 姫御子の凄さ、ボケさ、そして勝手さ、と人情もある。
 誉められてるぞ、おい。
「ありがとう~」
 まぁ、重要なのはボケさと勝手さだろうが……
「美しさと凄さでしょう?」
 美しさの描写はあんまり無いからなぁ。インパクトでいくとやはりボケ。まぁ、出してやった作者をあがめ奉れ。
「やだ」


 本当に面白かったです!!!!!!!
充電が終わりましたら、書きかけ&新作、よろしくお願いします!!!!!
 ありがとうございます。充電期間がどの程度になるかは謎ですが、出来るだけ近いうちに出せればなぁと思います。
 コメントありがとうございました。

 さて、いよいよラスト。
「ようやく終わりですか」
 長かったなぁ。書き始めて何時間だよ……。
「でも、最後だし」
 はいはい。最後はEiteさんですね。名前付きでの感想はこちらでははじめてですね。

完結お疲れ様です。
 どもども。ありがとうございます。


 半年の間での速いペースでの連載、もう本当に凄かったですし、読んでいる側として凄く嬉しかったです。読み手としては完結が少し残念なくらいに。
 半年間で六十章。鬼のようなペースだったな。
「週間連載どころじゃないものね」
 まぁ、そこだけは自分を誉めましょう。
「継続しなくちゃ意味無いけど」
 一言多い。まぁ、完結が残念とのことですが、他の作品で我慢して貰うより他にありません。
「だから私の出番をもっと……」
 はい次々。


 最後の二話はまとめて読ませていただいたのですが、色々胸に刺さる言葉があったりしましたが(苦笑
 最後はハッピーエンドということで、読み終わって気持ちよかったです。
 胸に刺さる言葉ってなんだろう?
「『えらく独善的で、他者の犠牲を顧みない愛』とか?」
 作者的には『お帰りなさい、九峪』が最終話の山場で、後は全部蛇足なんだけどな。はじめ書かないつもりだったけど、それだと天目が来た理由とか放置しすぎで苦情がきそうだったから付け足してと。本当はあの台詞で閉じたかったんだよなぁ。
「構成が下手くそだということですか」
 もう少し歯に衣着せろ。
「ちゃんと言わないと分からないんだからしょうがないでしょう」
 ぐむ……
「まぁ、ハッピーエンドで良かったことは良かったわよね。離ればなれで終わりじゃ少し寂しいもの」
 まぁ、それはそれでいいと思うけど。でも、あそこで天目が九峪の元へ行かないまま、ラストシーンを入れてみろ。今の推定三倍は続編希望が来たと思うぞ。
「あ、なるほど」
 まぁ、考えたんだけどね。別の世界だけど、もう一度九洲に行ってそこで改めて天目を落とすというシナリオも。でもまぁ……
「面倒だと」
 ……。


でもやっぱり九峪は鬼畜外道だとっ!
 当たり前です。奴は鬼畜です。だよな、毒牙にかかった人。
「まぁ、いいんじゃないですか? あれくらい」
 さすが百戦錬磨の人は言うことが違うなぁ。


最後に本当にお疲れ様でした。次作品楽しみにしています。
 いやいやいや、本当にお疲れだったなぁ。
「だから自分で言わないの」
 いいじゃないか。最後くらい。
「でも、また書くんでしょう?」
 続編じゃないけどな。楽しみだと言ってくれる人もいることだし。
「実は誰も言ってくれなくても書くという噂もあるけど」
 言ってくれた方がやる気は出るんだよ。言われなきゃ書かない奴はどうせ途中で放り投げる奴さ。
「い、言い切りましたね」
 事実だと思うけど。まぁ、個人的意見だけどもね。その点Eiteさんはご自分の作品は最後まで書き上げる人ですから。きっと。
「何げにプレッシャー?」
 ん? いや、まぁ、というか心天魔鏡第一部、想天魔鏡はもう書ききってるみたいだし。全六部構成で最低限三部までは書きたいとか仰っていましたけど、そもそも部毎に別の話みたいだから完結はさせられる人なワケで。
「なるほど」
 お前もEiteさんみたいな人に書いて貰えばもっと違うキャラになれただろうになぁ。

「それをあなたが言いますか」
 書いててつまらないという理由で、ボケ担当にされた無念、誰が知る!
「貴方は知って下さい。そして盛衰記の続編を書いて下さい」
 ああ、残り時間も少なくなって参りましたね。
「え、あの、ちょっと? もう終わり?」
 姫御子チンとも金輪際お別れですな。化けて出るなよ~。

「嘘、まだ、あの、ちょ……」
 ではEiteさん感想ありがとうございました。

 そして、皆様次回作にご期待下さい。

 では、ヾ( ̄◇ ̄)ノ)) バイバイ













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【2006/07/10 17:43】 | 会議 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出雲盛衰記60
 出雲盛衰記
 終章



 気が付けば出雲大社の境内で寝ていた。
 石畳に大の字になって。
 辺りはすっかり日が暮れていて、起きあがるとため息を吐いた。

 それから、街をぶらぶらしながら親戚の家に戻ると大騒ぎ。

 一ヶ月姿の見えなかった九峪は、神隠しにあった少年としてその後一週間ほどお茶の間に話題を提供したりした。
 五月晴れだったあの日。
 唐突に送り込まれた異世界。

 確かに現実だったはずなのに、それはやはり長い夢を見ていたような気もした。
 次第に嘗ての日常に適応して行くに連れ、十五年の月日が過去のものとして追いやられていく。
 それは、確かに寂しいものだった。

「ねぇ、九峪。聞いてるの?」
 幼なじみの声に、九峪は生返事を返す。
 思えばこいつの変な名前も、世界の干渉が生み出した代物ではないだろうかと邪推してみたりする。

「うっせぇーな、日魅子。俺様は今傷心なんだからほっといてくれ」
「何よそれ。人が気を使ってあげてるのに」
「余計なお世話だ」
「っもう、死ね馬鹿」
 頭を小突いて幼なじみは教室を出て行った。そもそもあいつは別のクラスだ。もうすぐ一限が始まる時間だというのに、わざわざ他のクラスにやってくるなと言いたい。

「九峪君。姫島さん、いいの?」
 隣の席の委員長が俺のぞんざいな扱いに苦言を呈してきた。確かに少し酷かったかも知れない。
「ん、後で謝っとく」
「うん、そうした方がいいよ。なんか、重要な話みたいだったし」
 はて、重要な話? 千八百年前に三百人切りを完遂した俺に愛の告白ではないだろうな。そんなことを思いつつ、どうでもいいかとため息を吐く。

 現代に戻って、女を口説くような真似はまだしていなかった。
 何となく、あちらの世界に残してきた女達に気が引ける気がして。

 多分、それもいつまでも続かないだろう。俺はそう言う奴だから。
 天目や、他の女の事も、いずれ忘れる。
 子供まで作ったことなど、無かったことにするのだろう。

 そもそも、この時代からあの世界に行って適応できた俺が、あちらの時代から戻ってきて、そのときの記憶が一般生活に邪魔になるのではないかなど、酷い推論だった。
 姫御子は俺という人間を全く理解してなかったのだなぁと思う。
 そう言えば唯一ヤリ損ねた。次あったときは公衆の面前だろうが、容赦なく犯してやろう。

 そんな不穏当な事を机に突っ伏したまま考えていると、担任が教室に入ってきた。
 朝の連絡事項。。
 がやがやとしていた教室が、次第に静まっていく中で、俺はこれ幸いと眠りに落ちた。



 昼休み。朝から昼まで一度も目を覚ますことの無かった俺に、友人達は同情の籠もった目を向けていた。
 確かに神隠しにあってまだ十日も経っていない上、今日が復学初登校。色々と気を使わせているんだろう。まぁ、当の本人は至っていつも通りなワケだが。

 昼休み、学校の裏山で日魅子と弁当をつつく。
 これも日課だったことだ。
 周囲は俺たちのことを付き合っていると認識しているらしく、日魅子も多分そう思っている節はあるが、一度も言葉にしたことはない。こういう曖昧な関係というのもオツだなぁとか思って、口を開けば破綻するのが分かってて問題を先送りにする俺。

「ねぇ、聞いてもいい?」
「ん?」
「神隠しにあってる間、覚えてるの?」
「覚えていたら神隠しって言わないんじゃないか?」
「あ、そうだよね。ごめん」
「いや、謝られてもな。覚えてないって事は、俺にとって一ヶ月ほど記憶喪失だったって事と一緒だからさ。むしろ周囲の反応が今まで通りじゃないことの方が辛いぞ」
「あ、うん、そうだよね。でも、九峪なんか雰囲気変わったから、みんな戸惑ってるんだと思う」

 幼なじみのその一言で、実年齢三十二歳なんだから当たり前だよなぁとか思ったりする。

「ふ~ん。どんな感じに変わった?」
 正直自分じゃ十五年以上前の学生時分の記憶などないし、いつも通りに振る舞うしか無いんだけど。
「なんか、少しだけ張りつめてる気がする」
「張りつめてる?」
「うん」
 そう言われて、そりゃそうだよなぁと納得する。

 あの世界は、気を抜けば直ぐ死ねる世界だった。実際何度死んだか分からない。
 だから、そのたびに少しずつ周囲に対して警戒慣れしていった。
 それは常時周囲に気を張っていることに慣れてしまったと言うこと。

 こんな安穏な日本で、戦場にいるのと変わらない雰囲気を持っているわけか。
 なるほど、危ない奴だ。

「ああ、気をつけねーとな。サンキュ、日魅子」
「ううん。別に。それより九峪、今度の休みにお爺ちゃんの仕事場に行ってみない? 耶牟原城って言うところの発掘してるんだって」
「……耶牟原城、ねぇ」
 その言葉に、少しだけ郷愁感がわき上がる。

 火の海に沈むその城を、俺は見た。
 水の中に沈んでいく城も、見ていた。
 そして、その水の中からまた顔を出すのも……確かに見ていたのだ。

「九峪……、ちょとどうしたの? どうして、泣いてるの?」
 言われて、涙がこぼれている事に気づいた。
 柄にもなくノスタルジックになってしまったらしい。

 苦笑する。
 あちらに流された時は、一度も故郷を思って泣いたことは無かったのに。

「大丈夫? 九峪」
「ああ、大丈夫だ」

 耶牟原城が、懐かしかったのではない。
 最後の最後で神殿に立ち入っただけで、あそこに思い出など、何一つ無いと言っていい。

 でも、耶牟原城を見ているとき。いや、直ぐ思い出せる記憶の殆どに、一緒にそこにいた存在。

 それを思い出したとたん、涙は意思とは関係なく零れていた。


 いつだったか、そいつに向かって言ったことがあった。


『俺等に家は無いだろ? あるとすれば、それは俺にとってお前だけだからな』


 それは、何気なく言った言葉だった。
 だが、それは本心だったんだなと、気づいた。

 そして、本来の家に戻ってきても、やはりまだあいつは俺にとっての家だったのだ。



「……天目」
 呟きに、日魅子は顔をしかめた。
「天目って……」


 日魅子が何事か口にしようとしたとき、背後で足音が鳴った。

「呼びました? 姫島さん」
 声に、日魅子は苦笑して顔を上げる。

「ああ、いえ。九峪が出雲さんの名前を言ったものだから……」
 俺は、涙を拭くことも忘れて振り返った。

「あら、そうですか。初めまして九峪君。それにしても、転校初日ですのに良く私の名をご存じで」
 女の人のチェックには余念がないんですね、などと女は嘯く。

 俺は、呆然と同じ年頃の、日魅子と同じ制服に身を包んだ少女を見つめる。

「九峪、この人は今日うちのクラスに転校してきた出雲天目さん。って涙拭いたら? みっともないよ」
「ああ」

 袖口で乱暴に涙を拭くと、精一杯の虚勢を張って出雲天目という何とも語呂の悪い名前の女を見つめた。そして、視線を逸らさぬままに、日魅子に告げる。

「先、戻っててくれないか。少し話がある?」
「む、ナンパ?」
「まぁな」
 悪びれなく断言した俺に、日魅子は後頭部を強打した後、プンプン怒りながら走っていった。

 その光景に天目はクスクスと笑う。

「人の名前を呼びながら泣くなんて、そんなに私に会いたかったの? 九峪"君"」
「いやぁ、万が一出会ったりしたらどうなる事かと、戦々恐々として涙を流していたんだよ」
「あら、それは心外。私、とても優しく一途で素直な女の子なんですけど」
「気色悪いしゃべり方は止めろ。ついでに、時に素直も考えものと思うときもあるぞ」
 まったく正気かこいつは。どうしてここにいるんだ。しかも歳も変わって制服まで着やがって。
 そんな俺の想いなど見透かして、天目は不敵に笑う。

「素直に喜べ。会えて、嬉しいだろう? 九峪」
「――ああ、そうだな。だが、先に俺から一言だけ言わせてくれ」

「どうぞ、ご自由に」
 笑って先を促す天目。


 今生の別れを覚悟した。

 避けられぬ運命と、無理矢理現実を受け入れた。

 だが、どういう理由か再び会えた。

 今回もまた、いつのもように短い別れでしかなかったのか。


「ただいま、天目」


 それは、二人の間に出来た、暗黙のルール。

 一度離れ、そして再会したときの、決まり事。

 万感の思いの込められたその言葉に、天目も堪えきれずに涙をこぼして頷く。




「お帰りなさい、九峪」






 斯くして二人は再会し、同じ時を再び歩むことになる。


 しかし、なぜ天目がこの世界にきたのだろう?

 全ての仕掛け人は、二人の熱い抱擁を校舎の屋上から見つめている。
 金髪の女は、今日赴任してきた英語の教師。

「しかし、誤算だったわ」



 時は、九峪を現代に送り返した直後のこと。

 火魅子選定を前にして「間違っちゃった……」と呟いて固まった姫御子に、誰しもが九峪の送元の失敗を予想したが、姫御子はそれについては首を振った。

「大丈夫。九峪君は問題なく元の世界に帰れたわ。それは保証するから心配しないで下さい。ええ、間違ったと言っても大したことではないですから……ははは……」
 あからさまに嘘くさい姫御子の態度だが、仮にも耶麻台国開祖。これから火魅子選定が行われるのに耶麻台国関係者が強く出られるはずもなく、容赦なく文句をつけられそうだった魔兔族三姉妹は九峪に眠らされたままだった。

 それでも、やはり九峪と一番長い時を過ごし、九峪が選び九峪を選んだ天目だけは、その不安をそのままにできずに、火魅子選定後姫御子を問いつめた。
 姫御子は初めお茶を濁していたが、直ぐに抗しきれなくなって、困ったように天目が抱いていた子供を指さす。

「この子が、どうかしましたか?」
「うん。まぁ、その子に限らないんだけどさ。前にあなたには言ったと思うけど、こちらの世界の者はこちらに、あちらの世界の者はあちらに戻しておかないと駄目なんですよ。だから九峪君には帰って貰ったわけですけど、九峪君とこの世界の人間との間に生まれていた子供の事を勘定するの忘れていました。すっかり」

 悪びれなくそう言って乾いた笑いを零す姫御子。

「では、このままだと……」
「うん。非常にまずい。今から大急ぎで天魔鏡を改造して、九峪君の撒き散らした子供達の捜索するから、まぁ、大事には至らないよ。そこは責任持ってやるから安心して」
「……」
 天目は黙り込むと、ふと思い浮かんだ推論に破綻がないか考え込む。

「見当違いかも知れませんが、子供達を見つけたとしても、この世界とのあちらの世界との間の子供である以上、その子供達を帰しても解決にはならないはずですね?」
「そうね。釣り合いを取るには、九峪君の子供達の存在比の総量を測定して、それと絶対量が全く同じ存在をあちらの世界に送り込まなくてはならない」
「……では、そのときは是非私を」
 天目の真摯な願いに、姫御子は困った顔になる。

「うん。気持ちは分かるけど、存在比は同じ人間でも全然違うし、いくつかの要素があるからぴったり同じにするのは凄く難しいの。仮にあなたの存在比の絶対量が、子供達全員の総量を上回っていたら、そのときは諦めて貰うしかないわ」
「一人の人間の、その存在比とやらが、複数人の合計より大きい場合なんてあるんですか?」
「そうね。極端な例だけど、蟻と九洲全土くらい違う事もあるから」
「……わかりました。ですが、出来るだけ私を」
「そのときはお願いします」
 そう言って姫御子はクスリと笑う。

「まぁ、正直あなたと九峪君のことは、なんとかしてあげたいなとは思っていたから」
 そんなことを言ったはいいが、実のところ確率的に合致する可能性はきわめて低かった。

 何より時間制限もあったために、解析終了と同時に近場で適合する組み合わせがあれば、問答無用でそれを送り出す予定だった。


「それが、まさかねぇ」
 姫御子は、今思い出しても戦慄が走る解析結果を見つめる。
 空中に視覚化された五種類の色の分布。

 そして、もう一つ天目と、姫御子の合計分の存在比の分布。
 二つは完全に一致していた。

 ごく僅かなズレも許されない状況で、その場にいた二人が適合していた。
 これを、奇跡と言わずになんと言おう。

「と言うか、これはきっと九峪君の執念ね」
 解析の結果、実は新たに九峪の子供を宿している人物が見つかった。
 色々ともめ事になりそうだったので伏せてきたが、耶麻台国次代火魅子、清瑞。

「一体いつ手をつけたんだか」
 呆れつつも、それ自体が驚きなのではなかった。
 問題は、清瑞の子の存在比が、姫御子の存在比分と完全に合致しているのだ。
 すなわち、最後の最後で清瑞に手をつけていなければ、天目ちょうど一人で事足りるように、九峪は子供を作っていたとも言える。

「愛の産んだ奇跡――、って言うのかしら」
 えらく独善的で、他者の犠牲を顧みない愛ではある。

 だが、それ故に純粋で、力強い。

 裏山で、二人は事の顛末を語り合っている。
 姫御子は双眼鏡でそれを覗きながら、天目が姫御子の事を語ったことを確認する。
 同時に、ぐるりと九峪は姫御子を見つめた。

「おお、勘がいいですね、九峪君。視線を感じていましたか」
 双眼鏡越しに、九峪の唇が動く。

『そこを動くな。俺から料金踏み倒せるなんて思うなよ、姫御子』

 姫御子はやれやれと、双眼鏡を下ろすとため息を吐く。

 元々、姫御子は存在比が小さいことから、この次元接触問題の担当になっていた。
 世界間を移動したときの影響を最小にするための存在として。

 だが、これで帰ることも出来なくなってしまった。

 やはり、九峪の執念だろう。
 おそらくは、料金を踏み倒されると感づいた時点で本能的に清瑞に手を出し、こちらに姫御子が来なくてはならないように仕向けたのだ。

「本当。呆れますね」

 まぁいいか、と姫御子は曇天を見上げる。

 天気は悪い。
 
 それでも、

「たまには若い子もいいか」

 全ては丸く収まった。

 人生は続くけれど、お話はお終い。

 せめて、彼のこの先にこれ以上の災厄が待っていないことを祈って。







 姫御子は、ふと校舎の前を歩いている少女に目を向ける。
 その首からぶら下げられている鈴。

 その鈴の持つ雰囲気に、自然笑みがこぼれた。

「まぁ、頑張って貰いましょう。九峪君に平穏は似合わないもの」

 楽しげに呟いて、全力で屋上まで駆けてきた少年を見つめた。

「覚悟しろ姫御子! 今からヒイヒイ言わせてやる!」

 声高らかに宣言する少年に、金髪の女ははじめて会ったときに見せた、暖かなほほえみを返した。





 出雲盛衰記 【完】













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【2006/07/08 00:00】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
出雲盛衰記59
 出雲盛衰記
 五十九章



 九洲は復興戦争後、狗根国からの支配を脱し、同時に過去の禍根を忘れて同盟を締結、相互不可侵条約を結んだ。これによって、今は平安が保たれている。

 火魅子には藤那が即位し、その補佐を志野が務めている。
「志野。私は正直お前の方が火魅子に向いていると思う。知識も能力もお前の方が圧倒的に上だ」
 初め藤那はそう言って志野に位を譲ろうとした。

 だが、志野はそう言う藤那だからこそ火魅子であるべきだと、自分は補佐する立場を固持した。

「後ろから操る方が志野らしいもんね」
 そう零した珠洲のその後は聞かない。多分元気でやっているんだろう。


 他の火魅子候補について。伊万里は山人として育てられ、知識など何もないと言うことで、補佐として雲母をつけられ火向を治めている。上乃とともに毎日政の勉強。山人に戻りたいと泣き言を言う毎日だとか。
 それから仁清だが、寝太郎に散々搾り取られたせいか、今は老人のように悟りを開いた顔をして縁側でお茶を啜る毎日。彼もまた、戦争の被害者と言えるだろう。

 香蘭は豊の国(豊前、豊後)を治めている。元々火魅子候補の中では志野の次くらいに教養があるので、政そのものは苦にならないようだ。それでも慣れていないのは確かで、母親の紅玉と毎日頭を悩ませている。ともあれ、倭国を目指した時に抱いていた、国を手に入れるという目標は果たされたわけだ。
 現在、新しく出来た弟をどういう風に育てようか二人で思案中のよう。いつかこの地からクーデターが起こるかも知れないが、起こるとしてもそれはまだ先になりそうだ。

 星華は火後を預かった。こちらも元々支配階級の人間として育てられてきたので、統治そのものはお手の物。現在のところ、火後の統治以外にも、廃れていた社稷を九洲全土に復活させることと、祭事を積極的に行って宗像神社の復権に尽力している。火魅子候補の中では意外かも知れないが、一番まじめに活動しているようだ。

「亜衣の分も、頑張らなくてはいけませんからね」
 それを合い言葉に、衣緒と羽江とともに一日一日を頑張っている。

 また、時折この地を飛竜が飛んでいるのが見かけられる。
 魅土なりに、監視のつもりなのかも知れない。

 耶麻台国としては、藤那の火魅子という立場もあと数年の限定的なもので、清瑞が大きくなったら火魅子は清瑞が継ぐ事になる。伊雅は一段落したせいか、最近めっきり老け込んで、来年当たりぽっくりいってもおかしくない状態だ。

「大丈夫じゃ。儂は清瑞が婿を取るまで死なん」
 などと言っているらしいが、今のところそう言う話を持ってくる豪族達は、全て伊雅によってたたき出されていたりする。多分伊雅が死ぬまで婿は門前払いで取ることは出来ないだろうというのが、耶麻台国幹部の一致した意見でもある。逆にそのことが生き甲斐になって長生きするかも知れない。世の中ままならないものだ。
 蛇足としてだが、最近清瑞が食事中に突然席を外すことが多くなっている。伊雅はボケ気味なので気づいていないが、暫くしたらショック死するような事実が広まるかも知れない。どのみち犯人はこの世にいないわけだが。



 狗根国の方は大王が死んだことによるお家騒動が長引いている。一応は蛇蝎が推して紫香楽が大王の座に臨時に着いたが、十年以上音沙汰の無かった自称王族で、しかも全くの無能と来ては直ぐに反発の声が上がった。血筋から言えば彩花紫に勝るものは一人もいないのだが、年齢が若いことと、優秀すぎて官吏の一部から煙たがられているので、そちらからの工作によって狗根国での女王誕生はまだ実現していない。
 後ろ盾として、蛇蝎や帖佐などがついていることを考えれば、それも時間の問題かも知れない。

「はい、お兄様。あ~ん」
 当の彩花紫はと言うと、帰ってきた紫香楽に思い切り甘えている毎日だ。
「あ~ん」
 馬鹿兄貴紫香楽は、鼻の下を伸ばして彩花紫の好きなようにさせている。
 色々ゴタゴタして結局は未だ紫香楽は大王のままなので、彩花紫に下心があるのは見え見えだった。が、幸せな馬鹿はそんなことには気づかない。

「ねぇ、お兄様。大王のお仕事はおつらいでしょう? 何でしたら私が変わって差し上げてもよろしくてよ」
 そんな台詞にまんまと引っかかって王位を簒奪されるのは、やはりそう遠い事ではないようだ。



 そして、復興戦争に関わりながらも、野に下った者、或いは元の場所に戻っていった者達。

 寝太郎は九峪からの口添えもあって、晴れて七支刀を姫御子から受け取り、娘達と竜宮に帰っていった。一説では寝太郎のせいで性に対するトラウマを持つ少年が増え、九洲の出生率が低下したとか言われているが、事実のほどは定かではない。
 ちなみに七支刀を竜宮の乙姫が欲しがっていた理由だが、普通の剣では切れない鉱石があって、それをカッティングするのに使いたかったらしい。まさしくお使いだったわけだ。寝太郎はその事実に拗ねて、また長い眠りについた。

 魔兔族三姉妹。兎華乃、兎音、兎奈美は、再び阿祖の山奥に引っ込んで、高麗人参の栽培にせいを出している。まぁ、頑張っているのは例によって兎音と兎奈美で、兎華乃は二人の妹の目を盗んでは、保存してある九峪の腕や頭の干物を嘗めたりかじったりして恍惚として、それがばれて姉妹喧嘩になったりと、とりあえず近づかない限りは平和な毎日を送っているようである。


 そして、意外な二人が一緒に旅をしていたりする。

「お~い、深川。ぼうっとしてると置いてくよ」
 背中に薬箱。前には赤ん坊を吊した忌瀬が急に立ち止まった深川に声を掛ける。

「ああ。悪い」
 深川は何か気にしながらも忌瀬に追いつくと並んで歩く。

「どうしたの? 突然立ち止まったりして」
「いや。声が聞こえた気がして」
「声?」
「ああ。天目の、勝ち誇ったような笑い声が……」
 忌瀬は、その光景がありありと浮かんできて顔をしかめた。

「それは嫌な幻聴ね。そう言えば天目達は結局出雲復興するとか言って出て行ったんでしょう? そのまま耶麻台国でいい暮らしすればいいのに」
「まぁ、仕方ないだろう。それが出雲王家に生まれた者が背負っている業なんだろうからな」
「深川も本当は手伝いたいんでしょう? いいんだよ、行ってくれても」
「ふん。だれが」
 忌瀬は鼻息も荒く否定する深川を見てケタケタと笑う。

「でも、なんで薬師になりたいだなんて思い立ったの? 今更だけど」
「別に、なんでも良かったんだ。ただ十五年、九峪が見て回ったものを私も見てみたくなった。だから旅がしたかったんだが、先立つものも無いしな」
「なるほどねぇ。確かに人のはらわたこねくり回してもお金にはならないもんねぇ」
「……お前にもやってやろうか?」
 半眼で睨み付ける深川。
 忌瀬はまたケタケタと笑い、冗談だよとごまかす。

「まぁ、そう言うことなら私の事は師匠と呼んで貰いましょうか」
「お断りだ」
「ノリ悪いわねぇ。まぁ、いいや。それじゃあ旅の前に私の師匠の墓参りに付き合って。弟子が出来たら報告する決まりだから」
「……」
 深川は呆れたように頷いて見せた。



 時は、それから緩やかに、時に激しく流れる。
 そして三年後。

 出雲での反乱。狗根国の支配からついに脱却する事になる。

 だがしかし、その反乱において、何処にも天目という名は存在しなかった。













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【2006/07/07 13:49】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出雲盛衰記58
 出雲盛衰記
 五十八章



 力尽きたように崩れ落ちた天目。
 それを九峪は抱き留めると、心配そうに顔を覗き込む。

 魔界の黒き泉で力を得た天目は回復量も並ではない。このくらいなら寝てれば治るだろうと、九峪は安心する。

「妬けますね。本当にその子の事好きなんだ」
 金色の髪が月明かりに輝いている。

「ああ、愛してる」
 九峪は臆面も無く断言する。
 その答えに、姫御子は少しだけ辛そうな顔をした。

「ごめんね。でも、あなたは帰らなければならない」
「そうしなきゃ、世界がぶっ壊れるんだろう? 選択肢はない」
「……本当に、ごめんなさい」
 姫御子は、涙さえ流して頭を下げている。

 九峪は変な奴だなと思いながら、天目を背負いなおすと麓に向かって歩き始めた。

「天空人なんて、この世界の人間にとって見れば神様みたいなものだろう? お前はどうも人間くさいよな」
「なんですか? 突然」
「もう少し頭ごなしでも、誰も文句は言わないだろうに、って話さ」
「そんなこと、嫌です。寿命が長いとか、能力が優れているからとか、そんなことで生命の価値が決まるとでも思ってるんですか?」
 逆に聞き返され、九峪は面食らう。

「さぁな。そんなに難しい話をふったつもりもないんだが」
「言いたいことは分かります。立場を考えれば確かに私は偉そうでもいいんでしょう。その方が、きっと九峪君も私を恨めて楽だろう、って思います。でも、私もほどほどに偽善者なので、恨まれたくはないし、そう言うつもりで君をこの世界に連れてきたとは思って欲しくない」
「卑怯者め」
「何とでも仰って下さい。まぁ、九峪君は優しいですから、きっと分かってくれると信じていますけどね」
 そう言われるとムカツク、と九峪。

 姫御子は慌てて取り繕うとするが、九峪はへそを曲げた振りで姫御子を追いつめる。

「大体理解できないからって説明もなしで放り込んで、フォローも一切なし。俺が死んだらどうするつもりだったんだよ。色々トラウマ出来たぞ? しかもこの後元の世界に戻ったら浦島太郎状態じゃねぇか。どうするんだよそこのところ!」
「え、あの、それは大丈夫。九峪君の記憶とかは全てリセットしますから」
「あ? なんだそれ。聞いてないぞ」
「あれ? 言ってませんでした? でもその方が辛くないでしょう?」
 困惑する姫御子を手加減抜きで殴りつける。

「痛たぁっ! 何ですかいつもいつもぽかぽかと人の頭を」
「それはどうしても必要な事なのか?」
「へ?」
「記憶を消すって言う奴だよ」
「いえ、あの、九峪君はその方がっていう話ですけど……」
「やらなくていいなら、このままでいい。ああ肉体年齢は戻してくれたほうが助かるが、って同じ時代に戻れるんだよな?」

「ああ、はい。それは大丈夫です。まぁ、一月くらい行方不明という感じになりますけど」
「それくらいならまぁ、何とかなるか」
 九峪はため息を吐く。

「あの……、なんで記憶はこのままでいいなんて。きっと辛いですよ? それに、色々と大変だと思いますよ。人を殺した記憶とか、目の前で殺された記憶とか……。それで、あの世界で大丈夫なんですか?」
 心配そうな姫御子の言葉。
 九峪は苦笑する。

「なぁ、姫御子ちゃんよ。俺の記憶は消しても、こいつ等の記憶はそう言うわけにはいかないんだろう?」
「はぁ、それはそうですね」
「だよな。俺の記憶消したら、誰の子供か分からなくなる奴が増えちまう。天目なんか、産んだ記憶がないとか言って自分の子供を捨てるかも分からん」
「増えちまうということは、既に九峪君の子供だけど九峪君を父親だと認識していない子供が相当数いるということですか?」
「――(無言で殴る)」
「痛いです! 一々叩かないで下さいよぅ!」
「じゃあ、余計なことにツッコむな。そっとしておけ」
 九峪はそう言ってこほんと一つ咳払いをする。

「だったらよ、俺がいなくなってこいつ等が悲しい思いしてるっつーのに、俺だけ都合良くそれを忘れるなんて、そんな無責任なこと出来ないだろ」
「不特定多数の女の人と関係を持つのは無責任じゃないとでも?」
「――(グーで頬を殴る)」
「がふっ! な、何、する……」
 天空人だけあって九峪のグーパンなどそれほど利いていないのか、痛そうにしながらもそれだけの姫御子。

「余計な事にツッコむなと言ってるだろ。次は目突きでいくからな」
「はぁい」
「で、何の話だっけ? ああ、そうだ。とにかく記憶は消さなくていい。無責任云々もそうだけど、全部無かったことになんてしたくないんだ。この十五年間を、無かったことになんてな」
 色々なことがあった。

 天目との邂逅。
 出雲王家の滅亡。
 魔界の黒き泉。
 蛇蝎の馴れ初め(限定的に消去したい過去)。
 沫那美との逢瀬。
 深川との別れ。
 耶麻台国の滅亡。
 忌瀬との出会い。
 志野の救出。
 藤那との出会いと別れ。
 魔兔族三姉妹との攻防(一方的な陵辱)。
 大陸での日々。
 半島での一悶着。
 そして、ここ数ヶ月の再会と出会いの連続と、復興戦争。

 生きているのが不思議な、と言うより実際何度も死んでる十五年間。

 それを、全て無かったことになんて、出来ない。
 辛いことや忘れたいこともたくさんあったけど、それでもやっぱりなくすのはもったいない。

「姫御子」
「はい?」
「お前に一つだけ感謝していることがある」
「え? なんでしょう」
 意外そうな顔をしてみせる姫御子。
 九峪は少しだけ、もったいぶってから口を開いた。

「初めに、こいつに引き合わせてくれてありがとう」
 姫御子は、ますます面食らった表情になった後、嬉しそうに微笑む。

「いえいえ、どういたしまして」
 そう言って、少しだけ救われたような顔を見せた。



 それからまた二月ほど、時間は経過する。
 姫御子が世界を完全に分離する儀式には、耶牟原城の神殿が最適なので、都督を彩花紫達が引き払った後水抜きをして、さらにその後水底にあったため堆積していた泥を掻き出す作業などで手間取ったためだ。

 表向きは火魅子選定のためと称して、実質は大規模な陣を構成するための依り代として火魅子候補達――と狗根国王族だが資質を持っている彩花紫――だけが神殿に入る。
 事情を知っている関係者十数名が立ち会いの下、九峪との最後の別れが行われていた。

「無責任の極みですね、父上。ですが安心して下さい。あなたがいなくてもこの星は回ります」
 無慈悲な言葉は息子の桂のもの。
「クソ親父。元気でね」
 なぜか涙声なのはいつもは口汚い小夜。
「最後に名前くらい決めていけ」
 すっかりお腹が目立つようになった雲母。九峪は苦笑して、じゃあ雅比古と自分の名前を言う。
「最悪だな。お前の事……おもいだす、じゃ」
 そのまま泣き出す。慌てる九峪を尻目に、雲母を無造作に蹴り飛ばすと忌瀬が進み出る。

「やぁ~、良くわかんないけどおめでとう。ヤリ逃げ成功だね!」
 常に明るい忌瀬らしい餞別だった。ちなみに忌瀬のお腹も雲母と同じくらい大きくなっている。別に太ったわけではないだろうから、その原因は一つだ。
「九峪殿。耶麻台国復興は、ひとえに貴殿のおかげ。国民を代表して感謝申し上げる」
 堅苦しい伊雅は最後まで堅苦しかった。
「……」
 清瑞は伊雅に習って黙って頭を下げている。九峪は苦笑しながら頭を撫でてやった。

「九峪……」
 そんな清瑞を押しのけて、珠洲が九峪にしがみつく。
「寂しいよ。私」
「うん、志野と仲良くな」
「うん。元気でね」
「珠洲もな」
 珠洲は頷くと下がっていった。

 続いてウサギ三姉妹。ここ二ヶ月、夜の間はずっとくっついていたので今更別れというのも、と思っていた九峪だったが、あちらの方は三人とも滂沱の涙を零している。あの兎音でさえ。

「九峪さ~ん。寂しいわ。最後に一口だけ」
「記念に腕一本くらい貰っていい~」
「兎奈美、どうせなら頭にしよう」
 などと物騒な事を言っている。なかなか凄い絵面だ。

「三人とも、俺の頭はすでに二つはやってたと思うが……」
 この二ヶ月、満月になると問答無用でもがれていたのだ。狂喜のような食欲を我慢して、その頭を貯蔵していたはずだったが。
「でも、もう二度と九峪さんを味わえないかと思うと……」
「そうだなぁ」
 九峪は悩んでいるフリをして時を止めると、瞬時に超強力睡眠薬(魔兔族用)を三人の口の中に放り込む。
 三人は一瞬で昏倒する。

「……」
 そんな光景をため息混じりで見つめていた深川は、黙って九峪に近づくと唇を重ねた。後方からのヤジを無視して暫くそのままでいた深川だったが、最後に名残惜しそうに唇を離し、さよならと一言言って部屋を出て行った。

 そして、最後の面会人。

「達者でな」
 二人の間に出来た子供を、その手に抱いたまま、天目は呟くようにそう言った。

「お互いにな。ガキの事は頼む」
「うん」

 二人はきっちり五秒間だけ見つめ合い、そして同時に踵を返した。

 別れの言葉は散々この二ヶ月で口にしてきた。
 心は、もう決まっている。

 姫御子はようやく別れがすんで、戻ってきた九峪を自分が編んだ方陣の中央に招く。

「じゃ、これで本当のお別れね。何か言っておくことはない?」
「なんか処刑されるみたいで縁起悪いからいい」
「そう。では、始めます」

 姫御子は普通の人間には判別不可能な高速言語を用いて呪文を詠唱していく。
 世界そのものを分離するという、途方もない規模の奇跡。
 正確に言えば、これ以上の干渉を防ぐための壁を作るのだという。
 世界を球体と捕らえれば、九峪の元いた世界と、この世界とではまだ接触すらしていない状態。
 姫御子はその二つの世界の予想接触面に壁を作り、そしてこれ以上近づいても交わることが出来ないようにする。
 実際はもっと複雑で様々な理論があった上での話なのだろうが、単純に言えばそう言うことだ。
 そして、この術を完成させるために、姫御子はこの十五年間殆どを九峪の世界で、その構成要素を解析するために暮らしていた。

 十五年という月日は、つまりそれに要する時間だったのだ。

 次元毎に生物無生物問わず、存在比というものがある。本質的な世界の構成量。
 九峪の存在比と、姫御子の存在比。それが近しいものだった。
 そして、若干の誤差修正のために、紫香楽があちらに一度飛ばされたりもした。

 全ては、このために。

 姫御子の、呪文の詠唱が止む。
 九峪の身体が発光し、十五年前のように身体が浮かび上がる。

「で、姫御子。お前は俺の仕事の報償を身体で払ってくれるって話じゃなかったか?」
 九峪の最後の疑問。このまま戻ったら、肝心な女と出来ない。

 姫御子は笑って答えた。

「私の子供達と散々関係を持てたんだから、それでいいでしょう? じゃあね」
 最後の最後で、踏み倒された。

 九峪が苦笑を浮かべた瞬間、姿はかき消えていた。

「ふぅ」
 姫御子はため息を吐く。

「終わりました。これで九峪君は無事に元の世界に帰れましたし。さて、それでは火魅子の選定もさくっとやって……」
 火魅子候補は、この儀式への適応の無い、つまりは姫御子の力を継いでいない香蘭と星華も含まれている。柚子妃もこの場にいるが、それは血と資質は継いでいても立場上火魅子にはなれない彩花紫を送ってきたためだ。

「どうかなさいました?」
 姫御子は言葉の途中で固まって、九峪にを見送りに来た連中をまじまじと見つめる。
 そして、ぎぎぎと擬音が聞こえそうなほどぎこちない動きで、彩花紫を見つめる。

「姫御子様?」
 不思議そうに首を傾げる彩花紫。


 姫御子は、暫く押し黙って何事か考えた後、ぽつりと呟いた。



「間違っちゃった……」

 その言葉に、その場にいた全員が凍り付いた。













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【2006/07/06 00:19】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出雲盛衰記57
 出雲盛衰記
 五十七章



 怒りに我を忘れた東山は、全軍を川辺城に向かわせた。
 かろうじて携行していた食料と、幾ばくか下ろしていたもので何とか三日は持つ。輸送船の大部分が沈められたことで本州側にある拠点から残りの糧秣を運んでくる事も難しい。二万――と言っても二千ほどは船とともに沈んだので一万八千――が、数日分戦える糧秣を一度に運んでくる事は不可能で、運んできたとしてもまた同じ手を使われれば、無駄に終わる。
 この場合、友軍のいる都督に向かえば糧秣の心配は無くなるわけで、一旦体勢を整えてその後向かうのが上策だろう。それは東山も分かっていたが、それは自分の失態を認める事になるので矜持が邪魔をした。
 どのみち大くとも八千に手が届くかどうかと言う反乱軍ならば、一息で倒してしまえる。そこに疑いは無かった。

 ――殺してやる、殺してやる、殺してやる、殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる。

 殺意に塗り込められ、指揮下の兵を追い立てる東山。
 狗根国軍は、昼夜を問わず駆け続け、僅か一日半で川辺城へとたどり着いた。



 予想より早い到着だったが、志野は冷静に狗根国を見ていた。
 僅かな食事だけで、寝る間も惜しんで駆けてきたせいで疲れ切っている。
 かなりの強行軍であったにもかかわらず、それでも落伍者がそれほど出ていないのはさすがだった。
 おそらくは最後尾を駆ける東山に対する恐怖が、兵を死にものぐるいにさせているのだろう。

「とは言え、正気かしら」
 城外に雑然と敷かれた狗根国軍の陣容。
 いくら数が多くとも、士気が下がっているなら烏合の衆と変わらない。

 実際、急ぎすぎた故にろくに斥候を放っていないのだろう。
 再興軍の策に全く気づいていなかった。

「まぁ、好都合ですけど。狼煙を上げて下さい」
 志野は微笑みながら部下に指示を出す。
 直ぐに火が焚かれ生木が燻される。白い煙が真っ直ぐと上っていった。



 城外の森で待機していた雲母と藤那。
 狼煙が上がったのを見ると部下達を一瞥する。

「さて、では行こうか」
「そうだな」
 素っ気なくいいながら、雲母は腰の剣に手を掛ける。

「アンタは、狗根国の軍人だろう。本当にいいのか?」
 藤那の言葉に雲母は頷く。

「ああ。個人的に東山は嫌いだし、今は奴も反逆者だ。討つのに躊躇いはない」
「そうか」
 藤那もそれ以上の詮索はしなかった。



 背後からの喊声。
 慌てて振り返ったときには、既に埋伏してあった再興軍が後方に食い込んでいた。
 そのまま緩みきっていた狗根国軍の陣を真っ二つに切り裂いて行く。
 まさか籠城している相手から、野外での反攻があるなど予想していなかった狗根国軍に、止めることなできようはずもない。

 追撃の暇も与えず川辺城の城門に消えていく再興軍。
 被害は五百ほど。
 全体から見れば軽微ではあるが、問題はそこではない。
 二百ほどの小勢に狗根国正規軍の、それも東山の軍が真っ二つにされたのである。

 一人の武人として、これ以上の屈辱は無かった。
 東山はなんら攻城兵器の作製すらしないままに、すぐさま全軍を川辺城に攻め込ませた。
 無謀だと諫める部下はその場で斬り殺し、下がれば殺すと脅しをかけ、落とすまで突撃は止めない構えを見せた。

 無謀ではあったが、確かに有効でもあった。
 休み無く攻め続けられるのは、守備側としても辛い。特に小勢であるから交代要員も少ない。

 確実に疲弊していくし、矢種も無限ではないから徐々に城壁に取り付く兵は増えていく。後から後から押し寄せる狗根国軍は、死したものの屍を積み上げそれを足がかりに城壁を乗り越えようとするかのようだった。

 数刻、攻防は続いた。
 東山にすれば、元よりごり押しで落とすつもりだったのだから問題は何もない。
 最終的に千か二千しか兵が残らずとも、ここで勝ってしまえばもはや兵など必要もなくなる。

 ――勝てばよい。

 そう思って特攻だけを続ける。
 使者が五千を超えた当たりから、それまで拮抗していたものが、確実に狗根国側に傾いてきていた。

「よし! もう一息だ! 一気に蹴散らせぇい!」
 怒号が飛ぶ。
 だが、一昼夜駆け続けてきた後にこれである。

 精強で鳴らす狗根国兵も確実に疲労は蓄積され、限界は近づいていた。
 優勢になってきていたと見えていたものが、徐々に押し返され初め、そして城壁から引きはがされ始める。

「ぐ、軟弱ものどもがぁ……」
 苦々しく毒吐き、自らが戦場にと思った瞬間だった。

 おおおおおおおおおおおおぉぉ

 喊声が聞こえた。
 そんな馬鹿なと、振り返る。
 背後には紅い魏服に身を包んだ女二人を先頭に、再興軍三千が迫っていた。



 返り血に全身濡れた志野は、ようやくやってきた友軍にため息を吐いてみせる。
 数刻戦い詰めで、もう引っ込んで休みたかったがそう言うわけにも行かない。
 ここで詰めを誤るわけにはいかない。

「珠洲、大丈夫?」
 直ぐ近くで戦っていた珠洲は、同じように血に濡れていたが自分のものは一つも無かった。
「平気。それより行こう。おいしいところ奪われる」
「そうね」
 志野は既にぼろぼろの自分の部隊を見る。

 二万の兵の怒濤の攻勢を、僅か二千の部隊で防いでいたのだ。疲弊しきってもう少し狗根国兵が粘れば瓦解していただろう。
 だが、そうはならなかった。
 東山が藤那と雲母に襲われたことなど無視して、兵をしっかり休ませてから攻め込んでいれば、とっくに食い破られていただろう。
 或いは、もう少し慎重に行軍し、明日からの攻防戦になっていたとしても持たなかっただろう。

 そうさせなかったのは、東山の思考を完全に読み切り、策を立てた天目のおかげだ。
 そこに偶然はない。
 十五年間。天目はこの日のために、生きてきたのだから。

 命の恩人の大願。
 耶麻台国復興等という大義以上に、志野はそのためにこそ戦った。

 ――もう一息。せめてもの私からの恩返し。

 志野は部隊をまとめ、城外へと向かった。



 総兵力の四分の一を失い、全軍が疲労困憊だった狗根国軍は、再興軍の後詰めに抗するだけの余力はなかった。
 まず、紅玉香蘭部隊三千が本陣に食い込み、城壁を背負ってしまった狗根国兵は後退も出来ずに陣を横にのばしていく。殆ど瓦解仕掛けたそこで、左翼と右翼に更に千ずつの後詰めが突撃した。

 左翼側には伊万里、上乃の部隊。右翼側は星華、衣緒の率いる元復興軍の部隊。
 もはや、支えることなど叶わず、狗根国軍は壊乱した。



 ――馬鹿な。

 東山は完全に手玉に取られ、大軍を失ったことに混乱しながらも逃げていた。

 ――馬鹿、な。

 信じられなかった。これまで幾度と無く戦には赴いてきた。連戦連勝だった。今回だって負けるはずがなかった。

 ――こんな、はずでは……

 だが、負けた。認めたくはなかったし、実際認めてはいなかったが、言い訳のしようもないほど完璧に負けだった。
 なぜこうなったのか、東山にはそれが分からなかった。
 なぜ、今回だけ。
 いままでと、一体何が違ったのか。それが分からずに。

 ともかく今は逃げ延びて、狗根国の勢力圏に入ってしまうことだった。そうすればまた軍を率いて復讐できる。次はこうは行かない。九洲中を戦火に包んで、女子供にいたるまで皆殺しにしてくれる。
 そんな暴力的な妄想を浮かべると、少しだけ心が落ち着いた。

 そう、こんな目に遭わせた連中も、関係者も、同じ土地に暮らす人間も、一人たりとも生かしては置かない。全員まとめて殺してやる。

 そう誓えば心には愉悦さえ浮かぶ。この苦々しさが、これまで以上に自分の凶暴な面をむき出すかと思うと、それすら愉快であった。

 森の中、前方に人影を捕らえて足を止める。
 ともに付いて来ていた部下十数名も、止まると同時に剣を引き抜く。

 月明かりに、見知った顔が浮かび上がった。
 懐かしい顔に、東山はため息を吐く。敵ではない。少なくとも、東山はその男を敵と見なしたことは一度もなかった。

「雅比古か。こんなところで何をしている」
「――何をしている、ねぇ。あんたこそ、何してるんだい?」
 上の位のものに対するぞんざいな口利き。だが、東山もこの男にだけはそれを認めていた。

「ふん。用がないならそこを通せ」
「そう急がなくても再興軍の連中はまだ追いつかないよ。なんなら抜け道を教えてやろう。この周辺は詳しいんだ。だがその前に、少し報告がある」
「なんだ。手短にしろ」
 東山は九峪が自分が敗北したことを知っていることに、若干不機嫌になりながらも、いつも有益な情報を渡してくれる九峪の言だけに、無碍にも出来ず先を急かした。

「まず一つ。本国があんたを反逆罪で追っている。都督に行ったらそのまま牢獄行きだ」
「馬鹿な! なぜそんな事に!」
「罪状は確か、復興軍に内通し、反乱をいたずらに大きくし狗根国に損害を与えた罪と――」
「それは九洲にたまった膿を出し切るために極秘裏に! もういい! 大王には俺から弁明を――」
「その大王を殺した罪だ」
「な――」
 馬鹿なと呟き、愕然とする東山。

 九峪は印璽の押された文書を東山に投げ渡す。

「それが証拠だ。他にも紫香楽とかいう王子を監禁していた罪とか入ってるな。ともかく、現在はその紫香楽って奴が代わりに王位について蛇蝎が冢斉の真似事をしている」
「蛇蝎が! くそ、あの骸骨め、自らの罪を全て俺に押しつけやがッたのか!」
「まぁ、政の細かいことは俺は知らんよ」
 九峪は空々しく嘯くと、傍にある木に寄りかかる。

「で、ともかく主が変わろうが俺はあくまで大王に仕えているのでね。ここに来た理由もここまで言えば分かるだろう」
 九峪は処刑人。狗根国のためにならない人間を独断で裁く権利を持つ。

 東山はその言葉に、失笑を零した。

「くく、貴様ごときただの餌が、俺を殺すだと?」
 東山は紙切れを破り捨てると殺気を解放した。
 大柄な身体が筋肉が盛り上がったことで更に巨大になり、身体そのものが黒く変色していく。

「ふむ、確かに。イマイチ俺は攻撃力が足りないから、その鉄みたいな身体を破ることは出来ないし、必然俺じゃ殺せない。だが、別に俺が殺す必要もないだろう。お前を殺したいと思ってる人間なんて、何処にでもいるんだから」
 その言葉と同時に、東山の後方で肉がちぎれ、血が噴き出す音が響いた。

 振り返ると、白い肌を返り血にぬらし、同じく血に濡れた背後の花飾りを蠢かせ、東山を真っ直ぐに睨め付ける女の姿があった。

「貴様は、確か出雲王家の――。くく、はは、はーっはっはっはっは!」
 東山は高らかに笑った。おかしくておかしくてたまらないという風に。

「そうか! 貴様か! 全ては貴様等が、このために俺を陥れたのだな!」
 それは怒りと嘲笑がない交ぜになった、笑いだった。

「無駄なことを! どのみち俺を討ったところで、両親を自らの手に掛けたお前に王家の資格など無い! そもそも殺したのはお前だろう! はははははっ、それが仇討ちとは笑わせる!」
 大気を震わせ、笑う東山。

 天目は一瞬で間合いを詰めると東山を思い切り殴りつけた。
 鉄の塊を殴りつけたような手応えが返ってきて、天目は拳から出血する。

 だが、それにも構わず吹っ飛んだ東山を睨んでいる。

「勘違いするな。これは仇討ちなどではない。私に両親の仇を討つ資格がない事など百も承知。だが、あの時ないがしろにされた私の誇りの復讐は、させて貰う」
「くはは、同じ事だろう。小娘。同じ事だ。私が殺せと命じたが、殺したのはお前だろう? 決めたのはお前だ。誇りを抱いて死ぬことも出来なかった俗物の分際で、その復讐などと抜かすか。笑いぐさだな、ええ?」
「黙れ!」
 挑発に乗った不用意な天目の特攻。
 東山も狗根国で上将軍の位に立っているほどの男。性格はどうあれ、実力はある。その相手に、あまりにも無謀。

「がっ」
 東山の鉄の塊のような拳が、天目の腹部に深々と突き刺さる。
 一撃であばらを粉々に砕かれ、血反吐を吐き散らす天目。

 ぐったりとした天目の頭を無造作に掴みあげて、東山は九峪へと振り返った。

「おい、いいのか雅比古? お前の代打ちはとんだ雑魚だ。このまま頭を握りつぶしてやろうか?」
「――好きにしろ」
 九峪は突き放すように言った。

「くくく、相変わらず血も涙もない男よな。大体小娘。恨むならまず殺すように薦めた雅比古の方が先だろう。結局のところはこの場にいるものみな同罪」
「――るな」
「ん?」
「一緒にするな! この痴れ者!!」
 血反吐と一緒に、天目は叫んだ。東山は愉快にそれを聞き、頭を握る手に力を込める。

「同じだ! 同じだとも! 俺を殺すというならそれもいい。義も道理も無しに俺を殺すというならば、それは己が享楽のため! そこに違いなどあろうはずがない! そうだろう! 雅比古!」
 耳障りな哄笑が、夜の森に高らかに響いている。

「――確かに、本質は同じだろう。だが、一緒にして欲しくはないな」
 九峪は木から背を離すと、東山の指の隙間から自分を見つめている天目を、見つめ返す。

「安心しろ、天目。お前がこいつを殺しても、誰もお前を責めないし、責める奴がいても俺だけは許すから」

 ――だから、思う存分殺し尽くせ。


 その瞬間東山は悪寒を感じて手に力を込めた。
 石榴のように天目の頭ははじけ飛ぶはず。
 だが、不意にあったはずの重さが消え、腕が自分から切り離されているのを見た。
「な、なぁああああ!」
 視界の端で、細くふわふわとしたものが蠢く。切断面を押さえようと思った逆の腕が、そのふわふわとしたものに捕らえられ、握りつぶされる。

「ぎゃああああっ!!」
 激痛に膝を着く。獣のような咆吼。
 目の前に仁王立ちになる、血に濡れた女は、その天女の羽衣のような美しい羽根飾りを、東山の全身に巻き付けた。

「が、あ、た、たすけ――」
 命乞いをする東山。天目は黙って、羽根飾りに徐々に力を込めていく。
 あらがうことの出来ない東山は、徐々に、徐々に潰されていく四肢の感覚に発狂しそうになりながら、叫び続ける。

「ああああああああああああああああああああああああ!!」

「私とお前は違う――」

 天目は最期に、東山に言い切る。

「――お前がやったことは誰も許してなどいないんだ」

 だから死ね。

「あぎょ――」

 蛙が潰されたような気味悪い音が響き、東山は見る影もないほどにすりつぶされた。













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【2006/07/05 13:31】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出雲盛衰記56
 出雲盛衰記
 五十六章



 現征西都督府、筑紫城。
 夏も終わり、すっかり涼しくなってきた。

 哥羽茉莉は周囲を囲う再興軍が撤退していくのを黙って見つめていた。


 川辺城での内紛を早々に、しかも殆ど被害も出さずに決着をつけた再興軍は、そのまま全軍で筑紫城に攻め上ってきた。

 当初の予定通り彩花紫王女は籠城することを決め、それから一月ばかり経過している。
 その間小規模な押し合いへし合いを繰り返してはいるが、哥羽茉莉の目から見れば再興軍に本気で攻める気配が無いのは見え見えだった。
 彩花紫はおそらくあの男が何か画策しているからだろうと言っていたが、哥羽茉莉にはそれだけとも思えなかった。

「撤退するのね」
 背後から声が聞こえて振り返ると、彩花紫が楽しげに笑っていた。
「ええ。狗根国からの増援が、ようやく動いたようですから」
 哥羽茉莉の言葉に、軽く彩花紫は頷く。

「相変わらず気が短いのね。それとも本国から焚きつけられたのかしら」
「さて。どちらにしろ、反乱もこれで終わります」
「そうね。反乱と呼べるものは、終わるわね」
 彩花紫の妙な言い回しに首を傾げる哥羽茉莉。

「ふふ、実は蛇蝎から使者が来たの。冬が来る前には九洲ともお別れよ」
「それは?」
「大っぴらには当分伏せられますが、大王が崩御なさったの」
 楽しげに、笑う彩花紫。
 絶句する哥羽茉莉。

「そ、それは――、蛇蝎が?」
「いえ、殺ったのはあの痴れ者。そう言うことになっているわ」
 愉快でたまらないと、笑う彩花紫。

「後の始末は、再興軍に任せましょう。さ、哥羽茉莉。九洲から引き払う準備に入りましょう」
 哥羽茉莉は、楽しげにくるりとその場で回って見せた己が主に、苦笑して頷いた。



 豊後近海に押し寄せた狗根国軍二万。
 率いるは狗根国で絶大な権力を持ち、軍における最高責任者の一人、東山。
 嘗て出雲王家を滅ぼした張本人。

 現在で言う別府湾に浮かぶ千艘あまりの人員運搬用の船。
 粛々と揚陸は進んでいくが、二万もの兵とそれをまかなう物資を陸に揚げるのは一日仕事になりそうだった。
 水際での多少の抵抗を予想していた東山だったが、案に反してそれも無い。
 拍子抜けの感は否めなかったが、この水際での戦闘が一番問題だと思っていただけに、何もないのは好都合だった。

「兵が二千纏まったら、長湯を抑えに向かわせろ」
 とりあえず指示はそれだけ。
 前情報では長湯は既に再興軍の支配下に収まっているはずだったので、籠城していると見るべきだろうが、この期に攻めてこないとはよほど兵がいないか、用兵に疎い人間が指揮官であるかのどちらかだろうと当たりをつける。

 もしくは大軍を見て萎縮してしまっているか、逃げ出した後か。

 都督攻めをしていると言う情報もあるので、そちらに全兵力をつぎ込んで、後詰めを残していない可能性もある。

 どの場合でも問題は何もない。
 罠であるという可能性も頭をちらついたが、斥候を放っているし、問題があれば直ぐに分かるはずだ。

 東山は非道な人間ではあったが、それでも戦というものを良く知っている。
 狗根国の支配域を広げるための侵略戦争で各地を巡った経験は伊達ではない。少なくとも、この周囲に長年の経験から来る嫌な感じというのが無かった。

「くく、まぁいい」
 東山の目的は二つ。再興軍を皆殺しにした上で、嘗て自分が統治していた九洲の都督長官に返り咲くことだ。
 十三年前から四年ほど、東山は九洲を支配していた。
 その時期、九洲は荒れに荒れ、殺人、強盗、人身売買、疫病、天変地異と実に混沌としていた。
 東山は趣味で人を狩ったり、喰らったりしていた。

 やりたい放題、らんちき騒ぎ。
 どの土地にも言えることだが、東山が治めた土地は例外なく荒廃する。
 それはそうだろう。東山は政など行う気が無く、その混沌とした状況こそが自らの愉悦を満足させてくれるのだから。

 そう言う意味で、現都督長官の彩花紫は対極に位置していた。
 征服した土地から効率よく搾り取るためには、単に税を上げればいいだけではないというのを知っている。そして、インフラの整備や、新たな土地の開墾などに人手を割く。
 同じ奴隷の扱いでも、殺し合わせたり自ら殺すことにしか興味が無く、苦役に付かせるにしても使い捨てにしか思っていないのが東山のやり方だ。

 ――気に入らない。

 それはずっと以前から思っていたことだ。
 機会があれば殺してやろうと、ずっと考えていた。

 そして機会は来た。
 放っていた乱破から彩花紫暗殺の報が入っている。殺ったのは反乱軍の乱破だと言うことになる。何の不自然もない。実際交戦状態にある二つの軍の間で、暗殺が起きるのは珍しいことではないのだから。

「くく、くっくっくっく」
 自然、笑みがこぼれる。
 できれば自分の手で殺したかった。

 あの矮躯を押し倒し、ズタズタに犯した後で入念に責めて殺してやりたかった。

 ――だが、まぁいい。死んだのならば、代わりの玩具はいくらでもあるのだ。

 これからの事を考えれば、笑みが止まらない。



 もぬけの殻だった長湯。
 反乱軍どころか民の一人もいない。
 その報告に訝しみながらも、人員の八割の揚陸を終えた狗根国軍は順次物資の揚陸に取りかかろうというところだった。

 念のために周囲の警戒は強めているが、不気味なほど静かで人一人いない。
 この時、東山は初めて不審というものを覚えた。

 笑みを消し、敵の意図を掴もうとする。
 斥候をさらに広い範囲まで向かわせ、空になっている長湯も徹底的に捜索させる。

 ただ逃げた、と言うならば問題はない。
 だが、全員が自主的に逃げるとは考えにくいから、反乱軍によって民は移動させられたと見るべきだった。

 だとすれば、それが意図するところを知らなければ、足下をすくわれるかも知れない。

 だが、その思考に至るまでが、あまり遅すぎて、どうしようもなく敵の策略通りであった。

「海上に小型船多数確認しました!」
 注進が入る。
 東山ははっとして砂浜から沖を眺めた。

 千艘の船の隙間から見える起きに、ぽつぽつと黒い染みみたいな船が見える。
 そして、どんどんと近づいてくる。

「揚陸作業は一時中断し、海戦の用意だ! 急がせろ!」
 怒鳴りつけるように指示を出す。
 先に運搬用以外の護衛艦隊が船首を回頭して向かってくる小型船に対する。
 運搬船は碇を引き上げたり、下ろしている途中だった荷物を下ろすか戻すかで混乱したりして、作業がもたついている。

 東山はギリリと奥歯をかみしめる。
 敵、小型船はあっという間に護衛艦隊の傍までやってくる。その数五十艘あまり。護衛艦は中型艦が主で、小型快速艇を改造した敵船は、その間をすり抜けていく。弓矢の雨によって何艘かが動きを止めたが、それでも半数以上は護衛艦隊の網を抜けた。

 その小型船の三分の二には、藁や枝が積まれている。
 意図は明らかだった。

 次々に輸送船に隣接し、そのたびに火の手が上がる。
 油も含まれているのか火勢は強く、直ぐに輸送船に燃え移る。
 船を捨てた者達は、仕事は終わったとばかりに荷を詰んでいなかった船に乗って引き返していく。護衛艦隊は近づけば自分たちも燃えてしまうので、呆然と見ていることしか出来なかった。
 そして、水平線上に、また船影が。

「第二波! 来ます!」
 悲壮感を含んだ注進が入り、東山は怒りに我を忘れてそのものを殴り飛ばしていた。



 高々度から偵察していた羽江は作戦が成功したことを確認すると、川辺城へと引き返した。
 川辺城では作戦大成功の報に、沸き立つ。
 作戦を立案した天目も満足げに頷いた。

「さて、とりあえずこれであちらは兵糧が絶たれた。近隣の村は全て引き払って喰うものなど残していませんから、通常の指揮官ならば都督へと向かうでしょう」
 天目はそう言って絵図面を指す。
 再興軍総司令官である伊雅は、それに頷いて見せた。

「確かにこうなっては友軍を頼らざるをえんでしょうな。腹が減っては戦は出来ぬ。士気は上がらず自滅するだけですからな」
「ええ。ですが、あの男は必ずこちらに向かってきます。それも全速力で」
 天目は断言した。

「は? ですが天目殿。それでは物資の補給が……」
「二万の軍ならば川辺城を一両日で落とせる。ならば、都督に五日で向かうより、こちらに二日で来て一日で落としたほうが効率がいい。アレはそう考える男です。何より虚仮にされてさぞかし頭に血が上っているでしょうから」
「む、むぅ」
 首を傾げている伊雅。

「まぁ、直ぐに分かることです。そのうち報告が入ることでしょう。どちらに向かったところで大差はありませんが」
 天目は冷たい憎悪をその瞳の奥に宿して、じっと絵地図を眺めている。

 ――せいぜいもがけ。お前だけは、必ず殺す。必ず、私の手で……













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【2006/07/04 15:29】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
出雲盛衰記55
 出雲盛衰記
 五十五章



 蹲っている星華を、九峪は無理矢理立たせた。

 呆然と九峪を見つめている星華。

「悪いが、干渉に浸っている暇はない。亜衣にお前のことを頼むと言われた。道は二つ。一つはこのまま逃げて、生涯慎ましやかに暮らす。もう一つは再興軍に頭を下げて意地でも耶麻台国に関わる。さぁ、どっちがいい?」

 目の前で近しいものが死んだ直後だと言うのに、九峪は遠慮が無かった。
 そんな九峪の態度に、星華は明確に怒りを覚え、そして宣言した。

「どちらも御免こうむりますわ! 私は、例え一人になろうが最後まで戦います。戦わなくてはならないんです!」
 自分の地位を追いやった火魅子候補達を、許容したらその瞬間全てが終わる。例え真実がどうあれ、他の事実など星華は信じるわけにはいかなかった。

 だから、戦う。
 例え死ぬとしても、構わない。

「それじゃ困る」
 九峪は本当に困ったようにそう言うと、亜衣の首を拾い上げて星華に突きつけた。
 その死者に対するぞんざいな扱いに、星華ははぎ取るように亜衣の首を取り上げた。

「あなた、なんのつもりで――」
「そいつがお前の事を頼むと言ったんだぞ? 全ての罪は自分が被り、お前だけでも死なせたくないと最期に言っていたんだ。ここでお前がそれを無視して死んだりしたら、そいつはまるっきりの犬死にになる。それでもいいのかよ、お前は」
 星華は亜衣の首を一瞥し、それから抱えるように抱きしめて、九峪を睨み付ける。

「だからと言って、今更私が引けるとでも思っているのですか! 何人もの人間を私の都合で死に追いやりました! 火魅子候補達だって、殺そうとして、だから今再興軍なんかにいるのよ。この状況で、何をどうしろと言うのよ。逃げ延びたところで、一生追われる身。そんなのごめんだわ!」
「――だから、そうならないようにそいつは黙って討たれたんだよ」

「え?」

 九峪の一言に、星華は当惑する。

「お前は騙されていた。それは事実だ。例え姉妹のように育ったのだとしても、亜衣が騙した側で、お前が騙された側の人間であることには変わりはない。だから、お前自身はこのまま火魅子候補を名乗っても問題ない。全てを画策していたのは亜衣一人だけで、他の全員が騙されていたんだからな」

 全ての罪を、被ると言うこと。
 死人に全てを、なすりつけると言うこと。
 星華は、そうできるほど、恥知らずではない。

「だったら、尚更嫌ですわ。そんな、そんなこと――」
「姫御子も火魅子候補の件に関しては公表する気は無い。お前はまだ火魅子候補のままだし、裏切り者を誅したと、亜衣の首を持って出れば元の鞘にも戻れる。禍根は残るだろうが、そこを何とかするのも、生かされた人間の務めだろう」
「だから、私は!」
「お前は、ただ豪勢な暮らしがしたいから、それだけのために火魅子になりたかったのか? だったら死ね。だが、真に耶麻台国を思う気持ちを持っていたというなら、これからの事を考えろ。今回の件は亜衣が被ったからいいようなものだが、このままお前まで死ねば宗像神社はばらばらになる。神事は国の政の中心だ。そうなれば当然耶麻台国という国自体に、大きな亀裂が入ったままになる。お前や衣緒や羽江は、それを防ぐ事こそが責任としてあるはずだ。火魅子候補に宗像の巫女がいるといないで大分違うだろう。お前が生きているだけで、ただそれだけで国の安定に繋がる。――もう一度聞こう。お前が火魅子になりたかったのは、自儘に暮らしたかっただけなのか?」
「――」
 そうだ、とは星華は言えない。
 そう言う気持ちもあったが、それだけでは無かったから。

「――最期まで、勝手なんだから」
 亜衣の頭を撫でながら、星華は小さくそうぼやいた。



 結局復興軍と再興軍の戦いは、なし崩しに終了してしまった。
 最終的な顛末として周りに広まった話は、復興軍を利用して裏で狗根国と取引をしていたのは亜衣で、その亜衣が嘗て同じように利用して裏切り、絶滅に追い込んだ龍神族の生き残りに殺されたと言うものだった。

 星華は九峪の指示通り、亜衣の首を持っていってこれ以上の戦闘を回避し、再興軍側もこれを受け入れた。再興軍としても、まだ狗根国との戦いが残っているのに無駄な消耗は出来ないというのが大きい。何より今回の一件で宗像神社の権威が、少なくとも再興軍内においては失墜し、亜衣というブレーンが消えた以上、組み込まれたところで今後実害は無いと判断されたためだ。

 そして、表に一切漏れることの無い人物が、これら全てを無理矢理容認させたというのが大きい。

 別れてから実に三ヶ月半。
 九峪は天目と再会していた。

「久しぶりだな、天目」
 気を利かせたのか、再興軍の天幕に二人の他に人影はない。
「……」
 天目は久しぶりに見る夫の顔を、ただ黙って見つめていた。
「おいおい、拗ねてるのか? 別に浮気したいからお前に会いに来なかったわけじゃないんだぞ」
「……そんな事など、どうでもいい」
 何か思い詰めているような天目の表情に、九峪は首を傾げる。

「なんだ? ついに愛想が尽きたか? まぁ、それも仕方ないかもしれんが」
「そんなわけがあるか! 出来るならひも付きの首輪をつけておきたいくらいだ」
「ん~、そんな事をしなくても、俺の心は天目への愛情という名の鎖に繋ぎ止められてるよ」
 そう言って、九峪は天目に抱きついた。

「ただいま」
 耳元で囁く。天目は、ぽふっと九峪の胸に頭を置いて呟いた。
「――おかえり、なさい」

 しっかりと抱き合い、互いを確認しようとする。
 久しぶりの抱擁。
 天目はただそれだけで、自分が安堵していることに気づいた。
 僅か三ヶ月半。
 それだけ会えなかったと言うだけで、自分がどれほど我慢をしていたのか、気づかされた。

 でも、狂おしいまでに愛しいこの男は、もうすぐいなくなってしまう。
 永遠に、自分の前から姿を消してしまう。
 認めなければならないことだ。

 十五年前から、分かり切っていたこと。
 変えられない運命。

 だから、せめてそれまでは思い切り甘えよう。
 思い残すことがないように。
 いつまでも、忘れないように。



 ――十五年前。狗根国玄武宮。

 黒き泉に飛び込んだ九峪と天目と深川。
 蛇蝎はそれを見てひとしきり笑った後に去っていった。

 天目はそれを水面の底から見つめていた。
 不思議なことに、九峪があれほどもがき苦しんでいた水の中に入っても、天目は何も感じなかった。
 あまりに痛みが大きすぎて、全ての感覚が麻痺してしまったのかも知れない。

 それとも、既に意識と肉体が乖離して、死んでしまっていたのかも知れない。

 必死でもがいている九峪や深川を、天目は静かな目で見つめていた。
 不意に呼吸がしたくて、顔を水面から出す。
 静かに吸って吐いて、それから真っ暗なはずの部屋が、ぼんやりと明るくなっていたことに気づいた。

 黒き泉が小波立ち、光源から流れてくる。
 天目は水面に立つ、金色の髪をした女を見ていた。

「あなたは?」
 確かにそう聞いた。だが、声は自分の耳には届かなかった。
 やはり、あちこち感覚が麻痺しているらしい。

 声は自分には届かなかったけれど、相手には届いていたようで、女は一言で答えた。
「姫御子」
 声は聞こえずとも、意思は念となって直接頭に響く。
 その畏れ多い名前は天目も聞いたことがあった。
 出雲王家の祖である耶麻台王家。その初代女王火魅子の名だ。

 それから姫御子は、天目に全てを話した。
 九峪が異世界から来たこと。
 世界の滅びが始まっていること。
 そのために、火魅子の資質を持つものが必要だと言うこと。

 まだ幼かった天目に、その全てが分かったわけではなかった。
 それでも、分かったこともある。

 それは、九峪の世界と、この世界。二つの世界を完全に引き離すのが目的だというならば、九峪はこちらの世界から出て行かなければならない。

「どうせいつか帰っちゃうんだから、その分だけ利用してこき使ってやりなさい」
 姫御子は気軽にそう言って去っていった。



 そのときの天目には、九峪以外に頼れるものもなくて、いつか帰ってしまうという九峪に、その事実を伝えるのが怖くて。
 何も知らずにただ時々故郷を思って寂しそうな顔を見せる九峪に、罪悪感を感じながらもただ自分のために真実を伝えることはしなかった。

 時が経つほどに、離れたくない気持ちは増していく。
 それでも、子が出来て、他の人とのつながりが出来ていく中で、早く割り切らねば無いと自分に言い聞かせてきた。
 だから、この三ヶ月半、天目は黙っていた。
 もう、終わりなのだと、分かっていたから。

 本当の別れなど、有耶無耶にしてしまいたいと思ったから。


 ――なのに、なんで戻ってくるか。この男は。

 嬉しと言う気持ちと、どのみちまた別れが待っているという思いの葛藤。
 九峪に抱かれた後で少し冷静になると、無性に悲しくなって……

「やはり、お前は帰ってしまうのだな」
 ずっと先送りにしてきた言葉を、口にしていた。

 今まで「帰らないよね」と聞いたことはあっても、「帰るんだな」と聞いたことは無かった。
 相手の期待を込めた言葉に対して、九峪は嘘でもそれに応えるような返事しか寄越さない。
 だから、前者ならば帰らないとしか答えないと、天目は知っていてその問い以外を口にしなかった。

「……知ってたのか」
 九峪の方も切り出しに困っていたのか、ぶっきらぼうに答えた。
「ああ」
「そっか」
 九峪は暫く天目から視線を逸らして、口にすべき言葉を探すように黙り込んだ。

「私は、帰るべきだと思う」
 九峪の胡乱気な視線が天目を捕らえる。
「じゃなきゃ、全てが終わってしまうんだろう? だったら悩む事はないだろう」
 答えなど、初めから決まっている。
 帰らなければ世界が滅ぶというなら、そこに選択の余地など無い。

 天目一人の感情など、まさしく些事だ。

「私のことなら気にするな。子供達もいるし、むしろ大変なのはこれからだ。お前のことなどどうせ直ぐに忘れる」
 そりゃ寂しいな、と九峪は返し、濡れた天目の頬を手の甲でぬぐう。

「強がるのはお前の悪い癖だな、天目。弱みを見せられるだけ信頼の置ける人間をつくっとかないと、この先持たないぞ」
「それは――」
 お前の役目だと、天目は口にしそうになって、黙り込む。
 口にしてはいけない言葉だった。
 言えば余計に辛くなる。

 代わりに何かを言おうとして、漏れ出した嗚咽がそれを遮った。

「すまない」
 九峪はしがみつく天目の頭を掻き抱くと、ただ一言、そう詫びた。













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【2006/07/03 17:47】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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