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出雲盛衰記00
出雲盛衰記
序章 王家の滅びと預言者の出現





 焼け落ちた城から逃げる、少女の目の前に、男は光と共に舞い降りた。

「何処だ?ここ」

 男はきょろきょろと辺りを見回して、最後に少女を見下ろした。

「なあ、ここってどこ?っかしいな~。確かにさっきまで出雲大社にいたはずなんだけど」

 不思議と、少女に恐怖感は無かった。

 目の前の男に、ただ、魅入られていた。

「……すけて……」

「んあ?」

「助けて!」

 男は頭を掻きながら、少女の前に膝をつく。

「怪我、してるな。それに変な格好」

 そう言って少女を抱き上げる。

「よく分からんが、確かに血なまぐさいな。しっかり掴まってろ。走るぞ」

 男はそう言って走り出した。





 時は、流れる……

 男は少女を連れて各地を放浪し、自分の故郷に戻る術を探し続けた。

 少女は歳と共に女としての魅力を兼ね備えていき、やがて男のことを慕うようになる。

 いや、それはもしかしたら出会ったその時から、変わらない気持ちだったのかも知れない。

「九峪。抱いてくれないか?」

 ある晩の唐突な少女の言葉。

「ああ、今日は一人で寝るのには冷えるもんなぁ」

 そう言って、少女を後ろから抱きしめた。

 ようやく想いを遂げられる。

 そう思うと少女の胸の鼓動も大きくなった。



「ぐー、ぐー」



 男の寝息が少女の幻想を一瞬でぶち壊した。

「この、朴念仁め」

 少女は憤りながらも、今はまだこのままでもいいかと、微笑んで眠りにつく。

 そんな時間がまたいくらか流れ、すっかり大人になった少女と、いくらか老けてきた男は、九洲の地に流れ着いていた。

「久しぶりだな、九洲も」

「そうだな。だが、随分きな臭いことになってるようだが」

 女の言葉に、老けた男は頷いた。

「まあ、前に来たときは、まだ耶麻台国も完全に滅んでなかったからな」

「十、五年か。九峪はまだ、帰りたいのか?」

 寂しそうに呟く女。

 男は空を見上げながら、疲れたように呟いた。

「そうだなぁ。今から帰るには、少しばかり時間が経ちすぎた。俺はもう、帰らない」

「本当か?!」

「ああ」

 女は男に抱きつき、涙を流した。

 男は苦笑して、後ろを振り返る。

「それに、身内を置いては帰れないだろ」

 後ろには、子供が三人じと目で男と女を見ていた。

「父上も母上も、もう少し節度を持って貰いたいものですね。子供の前でいちゃつくなど、もってのほかです」

 切れ長の母親似の目をした、細身の少年がそう言ってため息をつく。

「ほんとほんと。大体その会話二十八回目だし。よく飽きないわね」

 父親似の癖毛の少女は、そう言って馬鹿にしたように鼻を鳴らす。

「とおちゃん、だっこ~」

 少年と少女からは歳が離れた男の子が、そう言って男の足に抱きつく。

「よしよし。まったく、誰に似たのか可愛げのない奴らばっかりで、まだ可愛いのはお前だけだよ」

「本当にねぇ。それよりあんた達、九洲に来た目的、忘れたワケじゃないだろうな?」

 自分の子供対して、と言うにはいささかきつい口調で女は言った。

「母上殿よりは自覚しておりますとも。出雲王家復興のため」

「九洲のアホどもを利用する」

「「そして、狗根国に復讐を!!」」

 少年と少女の息のあった答えに、女は満足げに頷いた。

「じゃあ、行くか九峪」




「……マジで?」



 ドカッ!!


 やる気なさそうな男に、一家全員の蹴りが入った。




 この地から、はじまる―――


 破天荒な復讐劇―――



 ―――その顛末は、いつか……どこかで―――







  
 ども、作者のteigoであります。
 妙なもん書いてごめんね。その一ってなってるけど、続きは書かないし、無いから。あくまでここは火魅子伝SS戦略会議の場であり、管理人が思いついたネタをノリに任せて公表していくだけだから。欲しい人にはあげます。続き書けるというならご自由に。
 天目を書いた理由は、未だに天目という人物がよく分からんから、小さい頃から書いたら少しは書けるかなと思って書いたわけだよ。まあ、続きを書かなくていいと決めると、すらすら書ける書ける。相変わらず中身がスカスカですが。
 これからも、時々こんなんを投下して、続き書けそうなのだったら書きますから、面白そうだなと思ったら感想下さい。あくまでテキトーに連載しますから。テキトーぶりにみんなが真っ青になるような感じで。
 あと、ここはあんまり広めたくないので、きっと時々移動します。探すのが面倒だという方はお気に入りにでも入れておいて下さいまし。お願い致します。

では今日の所はこの辺で。
【2006/01/28 01:23】 | 小説 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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